政府が無駄な歳出(支出)削減に向け、残高が16兆円に上る国の基金の見直しを強化することが5日分かった。歳出削減を主導する会議の名称に基金を加え、効果が乏しい政策を打ち切る姿勢を示す。来年4月に飲食料品の消費税率8%から1%への引き下げを予定し、2027年度当初予算の規模も例年以上に膨らむ見通しで、財源確保を急ぐ。

 「租税特別措置(租特)・補助金見直しに関する関係閣僚会議」を「租特・補助金・基金の徹底見直しに関する関係閣僚会議」に変更。9日に会議を開き、費用対効果を見極めていく方針を改めて宣言する。

 政府が2日発表した25年度末の基金残高は16兆6544億円。19年度末は2兆3720億円で、新型コロナウイルス禍対応や経済対策で拡大し、7倍超となった。効果が見込めない基金を国庫に返納する仕組みの整備など効率化を図る。基金の運営の透明性確保も求める。

 無駄な歳出見直しを巡っては、各省庁からの税制改正要望で、租特の廃止方向が示されたのは、わずか3件だった。片山さつき財務相は対応が不十分だと指摘した。