取材に応じるユニセフのジェームズ・エルダー広報官=8日、ネパール・カトマンズ(共同)
 取材に応じるユニセフのジェームズ・エルダー広報官=8日、ネパール・カトマンズ(共同)

 【カトマンズ共同】8月にネパールを襲った大規模な土石流被害の支援に当たる国連児童基金(ユニセフ)のジェームズ・エルダー広報官は8日、首都カトマンズで共同通信の取材に応じ「被災してトラウマ(心的外傷)を抱えた子どもの心理的サポートが課題だ」と語った。蛇口から出る水を見て土石流を連想し、恐怖を感じる子どももいるという。

 ユニセフによると、被災した子どもは約3万2千人に上る。学校23校が損壊したため、ユニセフは約50カ所の仮設学習センターを設け、1400人以上の子どもの学習環境を整えた。カウンセラーが相談に乗る態勢を取っている。

 土石流は8月26日、ネパールと中国の国境付近で発生し、ネパールの川沿いにある建物の多くを直撃した。ユニセフはテントや毛布、おむつなどの物資を送り届け、被災した120世帯を対象に世帯当たり1万5千ルピー(約1万5300円)の現金を給付して支援した。

 エルダー氏は子どもの学費を例に挙げ、1年から1年半は現金給付を続けるべきだとの意向を示した。