アミノ酸を精度良く判別できる小型機器
 アミノ酸を精度良く判別できる小型機器

 生命の材料であるアミノ酸が、鏡に映したように似ているが回転させても重ならない「左手型」と「右手型」のどちらなのかを小型の機器で精度良く判別できる技術を開発したと31日までに大阪大や米航空宇宙局(NASA)などのチームが米科学誌に発表した。探査機に載せて、火星や小惑星で生命の痕跡を探るのに使える可能性がある。

 鏡映しの関係にある二つのアミノ酸のうち、地球上の生物は左手型に偏っているが理由は謎。今年のノーベル化学賞の受賞が決まった、そ合憲三東京理科大栄誉教授は、その答えに迫った。

 左右を見分けられれば、地球以外の天体で生命を探す手掛かりになる。探査機が試料を採取して地球に持ち帰る方法だと時間と手間がかかる上、地球の物質と混ざる恐れもある。着陸したその場で分析できれば良いが、省電力かつ小型で精度の高い機器が必要となる。

 チームが開発したのは、二つの電極の非常に狭い隙間にアミノ酸を1個だけ通して調べる技術。アミノ酸が隙間を通る際に電極に電圧をかけると、アミノ酸の種類や左右の型で電流の波形が変わる仕組みだ。