川崎市宮前区の一部地域の団地住民らが、「交通空白の解消」と「高齢者の健康増進」を同時に目指す新計画に乗り出すことが1日分かった。市の補助を受けた乗り合いタクシーで移動し、体を動かすイベントに参加する。タクシーは2日から本格運行する予定。民間の取り組みに行政が協力し、移動手段の整備とフレイル(虚弱)予防を結び付けた計画は異例だ。

 全国各地では人口が減ってバス路線網が縮小し、生活の足の確保が難しくなっており、注目を集めそうだ。

 計画の名称は「つばめプロジェクト」。団地は高台にあり、バス停から急な坂道を上らなければならず、交通手段の充実を求める声が上がっていた。自治会を中心に運営委員会を立ち上げ、市の補助金で乗り合いタクシー「つばめ号」を運行する。

 運行は地元タクシー会社に委託。週2日、団地や近くのスーパー、区役所出張所を回る。利用代は1回300円。月2回ほど、診療所関係者らが出張所で高齢者向けのフレイル予防講座やワークショップを開く。

 取り組みに加わる名古屋大は今後のデータ解析を担う。