ネパールと中国の国境付近で8月に起きた土石流と洪水は、亀裂が入り不安定な状態だった氷河と岩盤が複合的に崩壊して引き起こされた可能性があると、弘前大などのチームが1日までに発表した。発生前後の衛星画像を分析した。下流では土石流や洪水の通過後にも斜面崩壊が起き、被害が拡大した可能性も指摘。「今後も二次災害が起きる恐れがある」と警戒を呼びかけている。
チームによると、土石流の発生源となったのは、標高約5060メートルに位置する氷河と岩盤でできた急斜面。発生前の岩盤は側面が氷河に浸食されて削られ、上部が張り出したような不安定な形だった。強度低下につながる亀裂も多数見られた。
一方、岩盤を支える氷河にもクレバス(割れ目)が発達していた。氷河は地球温暖化の影響で近年後退し薄くなっており、岩盤を支える力が弱まっていたとみられる。これらの要因が合わさって8月26日に氷河と岩盤が約7・8平方キロの広範囲で大規模に崩壊し「岩石・氷なだれ」が起きたと推定した。























