BSフジの街歩き番組「わがまち散歩」の収録にお笑いコンビ「オードリー」の春日俊彰が登場する。舞台は春日がブレイクする前後の約20年間を過ごした東京・阿佐ケ谷。おなじみのギャグとともに、わが物顔で街中を練り歩く春日に密着した。番組は7月21日午後7時から。(取材・文 共同通信=平等正裕)
「トゥース!」。6月下旬、平日の阿佐ケ谷駅前に力強い声が響いた。「アのサのガのヤと書いて阿佐ケ谷と読みます」とご機嫌に語る姿からリラックスしている様子が伝わってくる。
今年4月に放送が始まった「わがまち散歩」は、毎回異なるゲストが生まれ育った街や思い出の街を巡る散歩番組だ。ゲストはスタッフから古い街並みの写真を渡され、現在の場所を探して街を巡り、変わりゆく風景や自身の来し方に思いをはせていく。
春日に手渡された白黒の写真には、土手で遊ぶ2人の子どもと、その奥を走る1両の電車が写っていた。本人には心当たりがないようで、手がかりを求めて、駅前を出発した。
撮影クルーを引き連れたピンクベスト姿の春日はとにかく目立つ。好奇の目線を物ともせず、手を上げて横断歩道を渡り、すれ違う人に「お世話さま」「ただいま」と気安く声をかける。かつて足しげく通った喫茶店では聞き込みもそこそこに、名物のナポリタンを味わう。「うまリタン!」と叫び「超面白い(ギャグ)ですよね」と自画自賛。言いたい放題だ。
商店街から住宅街へと、のびのびと歩みを進める春日だが、売れない若手時代を過ごした阿佐ケ谷への思い入れは強いようだ。物価が安いこともあり「夢を持った若者がたくさんいる」と力説。長年節約生活を送ったことでおなじみの風呂無しアパート「むつみ荘」の前では、かつて多くのロケに協力してくれた当時の大家への感謝を語っていた。
ロケ終了後、春日は取材に応じ「いろんな時代のいろんな春日が歩き回っていましたね」と感慨に浸っていた。BS番組の魅力は派手なことが何も起きないところだという。「あまり何も考えずに話していました。良いところを面白い感じにしてください」と制作陣に注文を付けた。
視聴者へのコメントを求めると、「スターの凱旋を楽しんでほしい。半生を振り返る番組はスターじゃないとできない。阿佐ケ谷で1本番組を作ってもらえるってことで、いかに春日がスターなのか、再認識してもらいたい。当たり前じゃないぞってやつですね」と大まじめに語った。
折しも、相方・若林正恭が高校のアメフト部を描いた初の小説「青天」で直木賞候補にノミネートされたばかり。2人はアメフト部のチームメートでもある。青春を共にした相方の活躍に何を思うのか。
「事前には何も知らされていなかったので、やっぱり驚きました。単純に、相方っていうよりも同級生ですから。中学から同級生の男が直木賞を取るのは面白いじゃないですか。男子校で、裸でショルダーとメットだけを着けてタックルしていたような男が…。私が選ぶ立場ならダントツで(青天が)直木賞ですね」























