世界の紛争地域で感染症流行への懸念が相次いでいる。パレスチナ自治区ガザでは25年ぶりにポリオ(小児まひ)が確認され、1日に戦時下の予防接種が始まった。鉱物資源の権益を巡り武装勢力が乱立するアフリカ・コンゴ(旧ザイール)東部ではエムポックス(サル痘)が拡大。いずれも戦闘で衛生環境が悪化し、感染対策が難航しているのが一因だ。人を介して境界を越える病原体も多く、長引く紛争は公衆衛生上の国際リスクになりかねない。
世界の紛争地域で感染症流行への懸念が相次いでいる。パレスチナ自治区ガザでは25年ぶりにポリオ(小児まひ)が確認され、1日に戦時下の予防接種が始まった。鉱物資源の権益を巡り武装勢力が乱立するアフリカ・コンゴ(旧ザイール)東部ではエムポックス(サル痘)が拡大。いずれも戦闘で衛生環境が悪化し、感染対策が難航しているのが一因だ。人を介して境界を越える病原体も多く、長引く紛争は公衆衛生上の国際リスクになりかねない。