置き配に関するトラブルの相談件数
置き配に関するトラブルの相談件数

 荷物を玄関前などに届ける「置き配」を巡るトラブルが兵庫県内で増加している。県立消費生活総合センター(神戸市中央区)には2024年度、過去最多の129件の相談が寄せられた。尼崎市では今年5月、業者が誤って古紙の段ボールと一緒に荷物を回収する事案もあった。国は物流業界の負担軽減に向けて置き配の普及を図るが、専門家は「誰がトラブルの責任を負うか明確にする必要がある」と指摘する。(田中宏樹)

■「荷物がない」「注文していない商品がある」などの相談多く

 置き配は、宅配ドライバーが荷物を自宅の敷地内に置く非対面のサービス。利用者は自宅で待っている必要がなく、業者にも再配達が減るといった利点はあるが、荷物の盗難や誤配送なども懸念されている。