兵庫県の西宮市保健所は7日、市内の50代男性が、マダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)に感染したと発表した。兵庫県内では今年に入って6例目。男性は入院しているが軽症だという。
同保健所によると、男性は7月22日に発熱や下痢、咳、頭痛の症状が出て、8月4日に市内の医療機関に入院。PCR検査で同6日に陽性が判明した。自然の多い場所を散歩する習慣があり、左足首にマダニにかまれた跡があったという。
SFTSは、ウイルスを持つマダニにかまれるほか、感染動物や患者の血液、体液との接触でも感染する。潜伏期間は6日~2週間程度で致死率は10~30%。同保健所は、草むらなどに入る時は肌の露出を減らし、かまれていることに気付いた際は自分で取り除かずに皮膚科を受診するよう呼びかけている。(吉田敦史)