5年に1度となる年金制度改革が厚生労働省の当初案からじわじわ後退している。中小企業や加入者の保険料負担が重くなる内容が含まれ、今夏の参院選をにらむ少数与党から懸念が相次いでいるためだ。少子高齢化が進む中、厚労省は改革で「老後の安心」を確保したい考えだが、世論の批判や野党の追及を避ける方が賢明として、今国会への関連法案提出自体の見送り論もくすぶる。
5年に1度となる年金制度改革が厚生労働省の当初案からじわじわ後退している。中小企業や加入者の保険料負担が重くなる内容が含まれ、今夏の参院選をにらむ少数与党から懸念が相次いでいるためだ。少子高齢化が進む中、厚労省は改革で「老後の安心」を確保したい考えだが、世論の批判や野党の追及を避ける方が賢明として、今国会への関連法案提出自体の見送り論もくすぶる。