福島第1原発の廃炉工程
 福島第1原発の廃炉工程

 東京電力福島第1原発事故は11日、発生から14年となった。昨年、2号機で溶融核燃料(デブリ)の試験的な採取に着手し、廃炉工程は計画上の最終段階に移ったが、回収できたのは1~3号機にある推計880トンのうち約0・7グラム。デブリの全量取り出しや、増え続ける放射性廃棄物の処分といった難題は今も積み残されたままで、廃炉完了の道筋は不透明だ。