デブリ取り出し設備と建屋解体のイメージ
 デブリ取り出し設備と建屋解体のイメージ

 東京電力が福島第1原発廃炉の最難関とされる溶融核燃料(デブリ)の取り出しに絡み、9030億円もの特別損失を計上した。準備工事だけで12~15年を要する見込みで、事故から40年以内で廃炉を完了する目標からの遅れは必至。敷地で増える放射性廃棄物の処分など未解決の課題は多く、費用の上振れも指摘される。専門家は費用負担の在り方を抜本的に検討すべきだと指摘する。