イラン核問題を巡る構図
 イラン核問題を巡る構図

 核開発を拡大してきたイランへの国連制裁が再発動した。米欧中ロが違いを乗り越え、こぎ着けた核合意は10年で瓦解。米欧と中ロで世界が分断する中、核問題を巡る溝が一層深まった。外交解決の模索は続くが、交渉は「袋小路」(イラン最高指導者ハメネイ師)。イランの態度硬化で監視は一層困難になる。核ドミノの懸念はくすぶり、中東情勢がさらに緊張する恐れがある。