近年の主な再審無罪事件と国賠訴訟
 近年の主な再審無罪事件と国賠訴訟

 1966年の静岡県一家4人殺害事件の犯人とされ、長年死刑囚として過ごした後、再審無罪となった袴田巌さん(89)が9日、警察や検察、裁判所の責任を問う国家賠償請求訴訟を起こした。再審判決で証拠捏造が認定されたが、専門家は「再審無罪なら、国賠でも必ず勝訴できるとは限らない。特に裁判所の責任認定のハードルは極めて高い」と指摘。論点は多岐にわたり、審理の長期化も懸念される。