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 国・地域別対抗で野球の世界一を争う、第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が5日に開幕する。

 2023年の前回大会で優勝した日本代表「侍ジャパン」が連覇に挑む。米大リーグ(MLB)で3年連続MVPの大谷翔平選手ら逸材がそろい、歓喜の再来に期待が高まる。

 侍ジャパンには前回優勝に貢献した大谷選手やエース格の山本由伸投手のほか、今季から大リーグに挑戦する村上宗隆、岡本和真両選手、ベテランの菊池雄星、菅野智之両投手も加わり、メジャーリーガーは過去最多の8人に上る。昨季リーグ優勝を飾った阪神タイガース勢を中心に国内組もトップ選手が名を連ね、充実の布陣と言える。

 大会は20チームが参加する。日本は台湾、韓国、オーストラリア、チェコとの1次リーグに臨み、2位以内に入れば準々決勝に進む。連覇への道は平たんではなく、前回決勝で顔を合わせた米国が強敵となろう。名門ヤンキースの強打者、アーロン・ジャッジ外野手が初出場し、昨季のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)投手もメンバー入りした。2大会ぶりの覇権奪回へ、米国の本気度がうかがえる。

 今大会では、MLBのルールに準拠する形で「ピッチクロック」(投球間の時間制限)などの新ルールが導入される。日本にとっては、ルールへの適応力が連覇への鍵を握りそうだ。

 ピッチクロックは、投手は走者なしの場合はボールを受け取ってから15秒以内、走者がいる場合は同18秒以内に投球動作を始めなければならない。50球以上投げた場合は中4日を空ける必要があるなど、投球数や登板間隔の制限は前回と同様だ。複数のリリーフ投手が負傷などで辞退し、「二刀流」の大谷選手も打者に専念する。選手の力を最大限に引き出す、井端弘和監督の起用法にも注目したい。

 国内の試合中継は米動画配信大手ネットフリックスが独占放映権を獲得した。地上波やBSでの中継はなく、気軽に楽しめないのは懸念材料だ。全国約150カ所でパブリックビューイングが実施されるという。

 世界一という目標へ一丸となって進む。選手たちは重圧に負けず、連覇を目指してほしい。