球児たちが夏の甲子園大会を目指す第108回全国高校野球選手権兵庫大会が、28日に開幕する。今年は166校149チームが出場する。組み合わせも決まり、激戦区の兵庫を制するのはどの学校か。多くの好勝負、熱戦を期待したい。
高校野球は年々過酷になる暑熱対策の重要性が増している。選手の負担軽減や健康面を考慮し、夏の甲子園大会は一昨年から試合を朝夕に分ける「2部制」を拡大した。公式戦に7イニング(回)制を導入する案は賛否が割れ、議論が続いている。今春には攻撃専門の指名打者(DH)制が導入された。
一方、大会の開催時期の見直しも大きな課題である。
予選に当たる地方大会は7月、本大会は8月に催される。気温35度以上の猛暑日でも試合がある。試合中に10分間程度の「クーリングタイム」を設け水分補給などの対策を取ってきたものの、効果は十分ではない。
昨年、日本高野連が公表した7イニング制検討会議の最終報告書は「全国大会開催は長期休業中に行うべき」としたが、地方大会には触れていない。
兵庫大会は例年、7月第1週の週末に1回戦が始まり、期末考査休みを挟んで第2週後半から本格化する。佳境の準決勝、決勝は7月下旬に組まれる。
甲子園に何度も出場する強豪校に比べ、地方大会レベルのチームは部員が少なかったり、練習量や実戦経験が乏しかったりする。炎天下、強烈な日差しを浴びながらの全力プレーが、熱中症などの深刻な事態を引き起こすリスクは無視できない。
高校野球はあくまで教育の一環であり、選手を最優先にした配慮が望ましい。例えば地方大会の開幕を6月に前倒しし、週末開催で7月半ばに終えれば、暑さのピークを避けられるのではないか。学業や学校行事との兼ね合いなど課題は多いが、改善策を追求してもらいたい。
今年の兵庫大会は7月4日から試合が始まり、日程が順調に進めば26日に決勝戦がある。選手だけでなく、観客や大会関係者らの安全確保にも細心の注意を払う必要がある。いろいろと心配は尽きないが、選手は一戦一戦に集中し、悔いのないプレーをしてほしい。
























