本塁打を放ち、拳を突き上げてベンチへ戻る早田扶選手=いずれも城東グラウンド(撮影・秋山亮太)
本塁打を放ち、拳を突き上げてベンチへ戻る早田扶選手=いずれも城東グラウンド(撮影・秋山亮太)

 神明あかふじ米・第37回兵庫県ジュニア軟式野球選手権大会(県軟式野球連盟、神戸新聞社主催)の摂丹ブロック大会は22日、最終日を迎え、丹波篠山市日置の城東グラウンドで準決勝と決勝が行われた。決勝は柏原スターズ(丹波)が4-2でウッディボーイズウエスト(三田)を下して頂点に立った。両チームは8月2日から神戸市などで開かれる本大会に出場する。

 準決勝は、柏原スターズが春日WEST(丹波)と、ウッディボーイズウエストが西紀・今田合同チーム(丹波篠山)とそれぞれ対戦した。柏原スターズは初回に3得点した後、リードを守り切って勝利。ウッディボーイズウエストは毎回安打で8得点を挙げ、決勝に進んだ。

 決勝では、柏原スターズが一回に先制した後、小刻みに得点を重ねて差を広げた。ウッディボーイズウエストも最終回に2点を挙げたが及ばなかった。(井原尚基、秋山亮太、尾仲由莉)

      ◇

 大会公式インスタグラムで、各ブロック大会の写真を順次掲載します。

 ▽準決勝

ウッディボーイズウエスト(三田)

230012│8

000200│2

西紀・今田合同チーム(丹波篠山)(ウ)内田、林-吉田(西)井尻、堀井-岡澤心▽本塁打 内田2(ウ)▽三塁打 吉田、池田隆(以上ウ)▽二塁打 吉田(ウ)

春日WEST(丹波)

000102│3

30100×│4

柏原スターズ(丹波)

(春)婦木、河津-芦田、中嶋(柏)細見、高橋蒼-高橋蒼、大西▽本塁打 河津(春)

 ▽決勝

ウッディボーイズウエスト(三田)

000002│2

10111×│4

柏原スターズ(丹波)(ウ)宗田、林-池田隆(柏)高橋蒼、畑、高橋蒼-大西▽本塁打 早田(ウ)高橋蒼(柏)▽二塁打 畑、松本(以上柏)

▼ウッディウエスト 最終回で粘りの2得点 10年ぶり本大会出場へ

 ○…三田勢で唯一準決勝、決勝へと駒を進めたウッディボーイズウエストが、10年ぶりに本大会出場を決めた。決勝では柏原スターズにあと一歩及ばなかったが、切符をつかみ取った。選手たちは「本大会で2勝できるよう、速い球を打つ練習をしたい」と意気込む。

 柏原スターズの好守に阻まれて得点できず、4点差で迎えた最終回。先頭の早田扶(たすく)選手(5年)は「真ん中にボールが来たから思いっきり打った」とし、見事な本塁打を放った。続いて内田隼人選手(5年)が安打、盗塁などで進塁し、2点目につなげたが、逆転はかなわなかった。

 体調不良のため、前日の試合に出場できなかった吉田晃次朗主将(6年)は「勝ち進んでくれた仲間のためにも、絶対に本大会へ進む」との覚悟で臨み、準優勝をつかんだ。「キャプテンとして『1個ずつアウト取ろう』などと盛り上げたが、みんなも気合入れてめっちゃ声を出してくれていた」と声を弾ませた。

 今のチームになって当初はエラーが多く、守備の練習に力を入れてきたという。だが、「2試合目となる決勝は体力が足りず、エラーで点が取られた」と内田選手。「本大会でも1日に2試合あることがあるので、体力を付けて勝てるようにしたい」と力を込めた。(尾仲由莉)