JR西日本の長谷川一明社長は15日、東京都内で会見し、新型コロナウイルスの感染拡大で中止していた尼崎JR脱線事故の慰霊式を3年ぶりに開催すると発表した。事故から17年となる今月25日に、現場に整備した追悼施設「祈りの杜」で開き、希望する遺族らにはオンライン中継も行う。
長谷川社長は「過去2年は一堂に参列していただく機会がなかったが、感染防止対策に留意しながら開く」などと説明。式典の再開を望む遺族も多かったとし「自身も改めて厳粛な気持ちで臨みたい」と述べた。
また、利用の少ないローカル路線の赤字額を初めて公表したことに自治体などから反発があった点について、「さまざまな受け止めがあるが、現状について共通認識を持ち、地域の問題として一緒に考えていただきたい。今後も議論を重ねていく」と語った。
(末永陽子)
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