髙松商店の「日替わり定食」
髙松商店の「日替わり定食」

■「魚屋の居酒屋」自信のメニュー

 阪神電鉄御影駅高架下にある魚屋が営む居酒屋。初代が漁師で、陸に上がって近海物を中心に扱うようになって70年。3代目が鮮魚店を、4代目髙松寛彰さん(36)が居酒屋を切り盛りしている。

 「昔ながらのスタイルではなく、新しいエッセンスを取り入れたかった」と寛彰さん。とにかくメニューが多い。季節の魚系20種、中華なども並ぶ一品が20種。定番は肴(さかな)からパスタまで50種ほど。酒類も各地の名酒15種、ソムリエセレクトのワイン10種、焼酎15種と豊富だ。

 昼は土・日曜・祝日限定。母が担当し、「焼きたて、煮たてを出したくて始めた。小骨の多い地魚でもきれいに食べてくれます」と話す。

 定食は7種でお薦めは「日替り定食」(1100円)。取材日のメインは肉厚アジフライ。愛媛のブランド魚「岬(はな)アジ」で、サバかと思うほど大きくてうまみも強く、ソースと自家製タルタルソースが添えられている。副菜はポテトサラダと菜の花のからしあえ。汁物はブリの腹身と根菜を煮て、白鶴と菊正宗の酒かすを溶く。ダシの風味が生きてやさしくおいしい。

 昼飲みは店頭で刺し身、魚と調理法を選んで楽しめる。(ライター・岩佐明美)

【メモ】神戸市東灘区御影本町6の15の16。御影市場旨水館(しすいかん)内。17~24時、土・日曜・祝日はランチ12~14時、昼飲み14~17時(各ラストオーダー)も営業。水曜休み。TEL078・841・3267