独ポルシェや独メルセデス・ベンツなどの輸入高級車が国内で好調だ。ポルシェの主力車種は10年で約4割値上げしたが、販売台数は24年に過去最高を更新した。超富裕層と呼ばれる世帯が増え、資産価値として車を保有するケースも多い。需要の高まりを受け、高級車メーカーは日本独自の販売活動に力を入れている。
リクルートの中古車情報サイト「カーセンサーnet」によると、ポルシェのスポーツカー「パナメーラ」は2015年時は価格1022万円からだったが、25年1月は1466万円からと10年で約4割値上げした。同社の多目的スポーツ車(SUV)「マカン」も616万円から838万円と約4割値上がりした。
メルセデスのSUVの主力車種の「Gクラス」の最廉価モデルは10年前は998万円だったが、現在は1824万円と8割も価格が上昇した。物価の高騰や中期的な為替の円安を受け、輸入車の価格は年々高まっている。