2026年のヒットを巡るキーワードが「最高体験」だ。3月にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が、6月にFIFAワールドカップ(W杯)が開催されるなど、メガイベントが目白押し。同時に人工知能(AI)のさらなる進化など究極のデジタル社会を迎え、時間争奪戦は加速する。モノもコトも、極上満足・最適満足がヒットの条件になるだろう。

2023年3月、WBCで優勝を決め、帽子を投げて喜ぶ大谷翔平=マイアミ(共同)

 二連覇がかかるWBCは二刀流メジャーリーガー、大谷翔平選手が参加を表明した。ワールドシリーズの再現を想定しているのかもしれない。他のメジャーリーガーもこぞって参加し、チームの求心力が高まるのは必然。今回は地上波での放映はなく、視聴習慣のあり方も問われている。野球ファンの多い年配層にも動画配信が深く浸透するのだろうか。