
早いもので2025年が終わろうとしています。年末年始はご家庭で旅行や帰省をされるところも多いのではと思います。初詣で日帰り旅行もありますね。そこで今回はそうしたイベントと勉強とのバランスのとり方について話をしたいと思います。
◆帰省、旅行、初詣…年末年始はみんなどうする?

帰省や旅行、初詣に行く、行かないは、最終的にはご家庭の方針だと思います。お子様の勉強ペースが乱れるのでは、と不安に思って今年はやめようというのもありです。
逆に、毎年していることを変える方がペースが乱れるから普段通りにする、というのも間違いではないです。
普段通りにしつつも、今年は、大晦日と三が日を合わせた4日間だけをリフレッシュ期間、と先に決めてしまっても良いでしょう。まずは家族間できちんと話し合ってみてください。
絶対にしてほしいことは大掃除ですね。自分の部屋だけでなく、リビングやお風呂場なども掃除して、家族の一員として過ごすことは大切です。
ただ、どんな過ごし方をするにしても生活リズムの乱れには注意が必要です。崩れた生活リズムを整えるには数週間がかかるとも言われています。極端に夜更かし(深夜1時以降)をしたりするのは絶対にやめましょう。
◆どこにでも学びはある!

年末年始の過ごし方で、私があえてアドバイスをするとしたら、『どこにいても勉強はできる』ということです。
別に問題集を解くだけが勉強ではありません。初詣先の神社仏閣を調べ深堀することや、そこまでのルートや行程時間を調べることで、歴史や地理、数学の勉強ができます。
テレビを見るにしても、今の社会が抱えている問題を討論している番組もあれば、自然科学で興味を引く番組もあります。
時にはそういう番組を見て親子で話し合うことで、今、励んでいる勉強とのつながりを感じて理解を深めることができるかもしれません。
英語が好きなら洋画を字幕で見てなるべく英語でセリフを聞き取ることに集中すれば、楽しみながら英語のリスニングの勉強になるでしょう。
初日の出を見に行くことで、星や太陽の運行について学びを深めることができるでしょう。遊園地は『運動とエネルギー』という理科の単元を体感できる貴重な場です。
少し気を配れば、今までとは違う貴重な年末年始を過ごせると思います。
◆勉強で終わって勉強で始めよう

イベントが盛りだくさんの冬休みですが、勉強時間もしっかりと確保して、規則正しい生活を心がけてください。
最後に私が直接教えている生徒に伝えている言葉を、コラムの読者の皆さんにも贈ります!
12月31日の23時59分から1月1日の0時01分まで、問題集を解いてもいいし、ゆく年くる年を見ながら1年の振り返りと今年にかける意気込みを頭に思い浮かべるのもいいし、お気に入りの本を読むのもいいし、なんでもいいから勉強で終わって勉強で始めよう。来年から人に決められた人生ではなく、自分で選んだ人生を生きていくことになる。だから自分から学ぶという姿勢がこれから最も重要になるよ。先生も毎年この2分間は本を読んでいるから(時々寝てしまっていますが…(笑))、一緒に勉強で1年を終え、新たな1年をスタートさせよう。
来年も皆様にとって良い年になるようにお祈り申し上げます。
<執筆者>株式会社創造学園常務取締役・手嶋孝紀
兵庫県を中心に100教室以上を展開する株式会社創造学園の総合進学塾エディック・創造学園にて教室責任者、学区責任者、研修、教務など、あらゆる部署を歴任し、教育現場から経営まで幅広い経験を積む。現在は常務取締役として教務のみならず会社全体を統括しながらも、「教務のトップである限り現場を離れない」という信念を貫いている。どれほど多忙でも教壇に立ち、生徒と共に学ぶ姿勢を崩さない。その現場での気づきが、新しい教材や指導法の開発へとつながり、創造学園全体の教育力向上を牽引している。
























