受験生の皆さん、明けましておめでとうございます。年末年始の慌ただしさも一段落し、いよいよ受験本番に向けて一直線の時期となりました。今回は、直前期に何をすべきか、そしてメンタルをどう整えるかの2点についてお話しします。

◆まだ間に合う、得点アップの鍵は「弱点克服」

 この時期に得点を伸ばすために最も重要なのは、弱点の克服です。「もう今さら」と思うかもしれませんが、決して遅くはありません。

 まずは模試の成績表などを参考に、各科目の苦手単元を書き出してみましょう。

 次に、自分のレベルに合った問題集を選び、取り組む時間を決めて学習します。

 間違えた問題は「寝る前」「起きてすぐ」「数日後」の3回復習するのがおすすめです。

 克服できた単元に線を引いて消していくことで、達成感と自信にもつながります。

 ただし、弱点対策に偏りすぎるのは注意が必要です。得点源だった科目を疎かにすると、感覚が鈍り、思わぬ失敗を招くことがあります。

 得意科目も短時間でよいので毎日触れ、力を維持しましょう。すべての教科を同じ時間勉強するのではなく、得意・不得意に応じて時間配分を工夫することが大切です。

◆受験本番を意識した勉強も

 志望校の過去問には必ず取り組みましょう。どのくらいの問題量なのか、難易度なのか、最低でも5年分は繰り返し解いて慣れておきたいところです。

 何となく過去問を解いて「合格するかな、どうかな」と一喜一憂するのではなく、この時期は入試問題の傾向をつかむことを意識してください。

 また過去問を解くときはできるだけ本番に近い状態で解くことをお勧めします。

 過去には自分にプレッシャーをかけるために制服を着て制限時間より5分短めに解いている生徒もいました。

 時間を測り、緊張感をもって取り組むことで、当日の不安やアクシデントを減らすことができます。

◆健康管理と心のケアも忘れずに

 本番で力を発揮するためには、勉強だけでなく体調とメンタルの管理も欠かせません。

 まず大切なのは、規則正しい生活です。睡眠中に脳は記憶を整理します。七時間前後の睡眠を確保しましょう。

 また、うがい・手洗いを徹底し、感染症対策も万全に。水分補給をこまめに行うことも効果的です。定期的に緑茶(水でもOK)を飲みましょう。

 多くのお医者さんは、患者さんの入れ替わり時にお茶を一口飲んでいるようです。学校や塾の休み時間に、一口飲むくせをつけておくとよいでしょう。

 さらに、自分なりのストレス発散法を持っておくことも大切です。

 成績が思うように伸びない、なかなか覚えられないといった不安は、この時期どうしても増えてきます。ただ、そこから目を背けても状況は変わりません。勉強に対する不安は、結局のところ勉強によってしか解消できないのです。

 とはいえ、常に机に向かい続ける必要はありません。私自身、行き詰まったときには30分ほど外を走り、気持ちを切り替えていました。散歩やジョギングなどの軽い運動は、頭をリフレッシュさせるのに効果的です。

 また、笑うこともストレス軽減につながります。休憩時間にゲームをするよりも、短時間で気持ちが和らぐ動画などを見るほうが、次の学習への集中力を高めてくれるでしょう。

 最後に、「自分のできることに集中する」こと。ライバルの動向を気にしても、結果は変えられません。

 それよりも、今日やるべきことを一つずつ積み重ね、その努力を“見える形”で残しておくことが、入試当日のお守りになります。

 漫画『スラムダンク』に「あきらめたらそこで試合終了ですよ」という言葉があります。心が折れそうになったときこそ、この言葉を思い出してください。

 自分のできることを信じ、前へ進んでいきましょう。その先に、合格が待っています。皆さんの健闘を心から祈っています。

<執筆者>株式会社創造学園常務取締役・手嶋孝紀
 兵庫県を中心に100教室以上を展開する株式会社創造学園の総合進学塾エディック・創造学園にて教室責任者、学区責任者、研修、教務など、あらゆる部署を歴任し、教育現場から経営まで幅広い経験を積む。現在は常務取締役として教務のみならず会社全体を統括しながらも、「教務のトップである限り現場を離れない」という信念を貫いている。どれほど多忙でも教壇に立ち、生徒と共に学ぶ姿勢を崩さない。その現場での気づきが、新しい教材や指導法の開発へとつながり、創造学園全体の教育力向上を牽引している。

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