SNSとの付き合い方 ※画像はイメージです (buritora/stock.adobe.com)
SNSとの付き合い方 ※画像はイメージです (buritora/stock.adobe.com)

皆さんはSNS疲れを感じ、「もうやめたい」と思ったことはありませんか?SNSユーザー500人を対象に行った調査で、SNSをやめたいと感じる瞬間として最も多かったのは「幸せアピール投稿を見た」ときであることなど、SNSとの付き合い方に悩んでいるリアルな実態が明らかになりました。

この調査は、人材派遣業・コンサルティング業の株式会社ライズ・スクウェアが運営する
「特定技能外国人の採用サポート」が、2025年4月にSNSを利用する男女計500人を対象にインターネットで実施されました。

まず「SNSをやめたいと思う瞬間」について尋ねたところ、以下のような回答が寄せられました。

▽第1位:幸せアピール投稿を見た(22.8%)
・自分が落ち込んでいるときに「お金持ちアピール」や「幸せアピール」などを見ると、精神的にやられてしまいます(20代 女性)
・他人が海外でとても良い生活をしている投稿や幸せが伝わりすぎる投稿は、自分の存在価値が否定されているようで、SNSから離れたくなる(20代 男性)

落ち込んでいるときや経済的にうまくいかないときに、他人の幸せな投稿を見ると、嫉妬やさらなる落ち込みにつながりやすいようです。

▽第2位:時間が無駄だと感じた(20.6%)
・SNSの動画や記事をひと通り見終わったあと、「自分は何をやっているんだろう。もっと他のことをして過ごしたほうが良かったのではないか」と思うとき(20代 男性)
・ついついスマホでSNSを見てしまい、気付いたら時間がかなり経過していることが多く、やろうと思っていたことをやらずに終えてしまう日が増えていることに気がついたとき(30代 男性)

SNSの動画や記事を見ているうちに時間が大幅に経過し、本当にやるべきことを後回しにしてしまったなどの虚しさが残るようです。

▽第3位:ネガティブ投稿を見た(11.6%)
・人の愚痴がたくさん書いてあるとき(20代 女性)
・暗いニュースばかりが目について、心が疲労していくとき(30代 男性)

他人の愚痴や暗いニュースばかりが目に付くと、それが受け手に負の影響を与えてしまう側面もあるでしょう。

その他にも、「悪質な投稿を見た」(7.2%)、「悪いコメントがついた」(6.8%)、「炎上を見た」(5.6%)、「避けたい人に絡まれた」(5.6%)などが挙げられていました。特に誹謗中傷や攻撃的な投稿は、たとえ自分がターゲットでなくても強い不快感をもたらし、SNSをやめたいと思う要因になっているようです。

続いて、「SNS上で不快に感じる投稿」について尋ねました。以下のような意見が寄せられました。

▽第1位:過剰に自慢している(18.4%)
・海外での生活や豪遊していることをアピールする自慢風な投稿は、不快に感じる(20代 男性)
・自慢アピール。「高級ブランド品の購入」「海外旅行の写真」「子どもの高学歴アピール」など(40代 女性)

過剰な自慢投稿は、見る側に嫉妬心や自己否定感、自己顕示欲が強い人への嫌悪感などをもたらすため、人に不快感を与えることがわかります。

▽第2位:他人を誹謗中傷する(18.2%)
・私がSNSで不快だと思う投稿は炎上や誹謗中傷です。なぜ失敗した人を寄ってたかって攻撃するのか理解に苦しみます。偽善者かもしれませんが、可哀想だと思ってしまいます(30代 男性)
・なんでもない内容でもバズると湧いてくる、誹謗中傷投稿(40代 女性)

誹謗中傷投稿は、自分が標的でなくとも強い不快感を与えるとともに、攻撃された人の家族・友人やファンを深く傷つけ、SNSを安心できない空間に変えてしまいます。

▽第3位:愚痴ばかり書いている(15.4%)
・黒背景で、小さい文字で愚痴など書いて載せている投稿(20代 女性)
・一番嫌なのは、愚痴ばかり投稿する人です。しんどい気持ちはわかりますが、読んでるほうは正直キツイです(50代以上 女性)

愚痴投稿はストレス発散として理解される場合もありますが、読む側の負担となったり「病みアピール」という印象を与えたりして嫌いだという人も多いようです。

その他に、「マウントをとる」(13.6%)、「不確かな情報」(12.8%)、「PR色が強い」(7.0%)、「批判的な投稿」(3.6%)などが挙げられていました。ポジティブな内容であれネガティブな内容であれ、不快と感じられる可能性があるようです。

最後に、「SNSをやめたいと思いつつ続けてしまう理由」について尋ねました。以下のような回答がありました。

▽第1位:情報収集に役立つ(53.6%)
・好きな芸能人やブランドの情報をいち早く知れて、取りこぼしがないから(10代 女性)
・やはり情報収集のためSNSは必要不可欠だと感じること。何かあったとき、情報を見つけやすいのはSNSだなと思うため(30代 女性)

好きな芸能人やブランドの最新情報、商品・サービスに関するリアルな口コミなど、速報性と情報の幅広さからSNSを重宝している人が非常に多いことが示されています。

▽第2位:他人とつながるのに必要(24.6%)
・仲のいいフォロワーさんとの関係を切りたくない(20代 女性)
・現実の友達でもネットの友達でも、つながっているにはSNSが必須だから。電話番号や住所は個人情報すぎると感じる(30代 女性)

電話番号や住所を知らなくても手軽につながれる利便性から、SNSが現代において重要かつ主要なコミュニケーションツールとなっていることが明確です。

▽第3位:暇つぶしになる(20.8%)
・ちょっとした待ち時間に暇をつぶせるから(20代 男性)
・病院で待っとるときや暇なときに、暇つぶしができる(20代 女性)

隙間時間などに手軽にアクセスでき、動画や漫画なども多く投稿されているため、見てる間は夢中になっており、暇だと感じることがないようです。

その他に「習慣になっている」(4.6%)、「自分の気持を発信したい」(4.2%)などの意見がありました。SNSがルーティンとなっており、依存していると思いつつもやめられないと感じていたり、リアルでは伝えにくいこともアウトプットできるツールとしてSNSが機能していたりする面もあるようです。

【出典】
ライズ・スクウェアの特定技能外国人の採用サポート