誰が誰だか、わからないよ…!
誰が誰だか、わからないよ…!

FNNプライムオンラインの最新調査によれば、「日焼け対策をしている」と答えた人は、全年代を通じて83%にも上ったそうです。なかでも女性は99%と、ほぼ全員が「紫外線カット」に力を入れており、その主な理由は「シミやそばかすを防ぐため」。一方、男性の間でも52%が日焼け止めなどを取り入れており、いまや日焼け対策は男女問わず「やって当たり前」の時代になりつつあります。

そんな「日焼け対策ガチ勢」の実態を身をもって知ったのが、都内在住の会社員Tさん(30代・男性)。息子の通う幼稚園へ、妻と一緒にお迎えに行った日のことでした。

■今や当たり前?「全人類、紫外線対策」

「園児はまだ園庭で遊んでいい時間だったので、帰る前にしばらく遊ぶ息子を見守っていたんです。妻と一緒に見守っていた…つもりだったんですけどね」

園庭には、黒いサンバイザー、長袖のアームカバー、UVカットのフェイスマスクで完全防備された女性たちが何人もいました。誰が誰だかわからず、「えっ?妻どこ?」と内心パニックになったそうです。

「ちょっと話しかけたら、ぜんっぜん知らないママさんで。『はい?』って、若干びっくりさせてしまい申し訳ない気持ちに…。こっちは妻だと思ってたんですけど、全員似たスタイルすぎてわからなくて…」

ようやく妻を見つけ出し、苦笑いしながら「前から思ってたけど…なんでそんなに陽の光を浴びたくないの?今さら何を守ってるの?女優気取り?」と軽口を叩いたTさん。しかし、次の瞬間、妻の目がギラリと光ったのを見逃しませんでした。

■サンバイザーの奥で、妻の鋭い眼光が…

「この歳になると、浴びた日光が即、シミになるの。いい?“即”よ、“即”」

静かながら怒気を含んだその声に、Tさんは思わず「…失礼しました」と謝罪したとか。

「ほんの軽い冗談のつもりだったんですけど、想像以上にデリケートな話題だったみたいで…」と苦笑いするSさん。「考えてみたら僕だって『将来、もっと髪が減るかも…』って思ったら、今からシャンプーに気を使ったり、薬を飲んだりして対策したくなりますし。予防って大切ですよね。理解が足りなかったなぁと、反省しています」と締めくくられました。

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「光老化」という言葉もあるくらい、紫外線は、皮膚の老化現象の主な原因のひとつとされています。シミ・シワだけでなく、将来的な皮膚がんや白内障などの健康リスクさえ考えられます。そう考えれば、夏の園庭で完全防備になる母親たちの姿も、決して大げさではないのかもしれません。

「日焼け対策=美意識」ではなく、「日焼け対策=健康習慣」。そうした考え方が浸透してきた今、ママたちの「完全防備ファッション」も、当たり前の光景になりつつあるのかもしれませんね。

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◆はいどろ漫画 日常の事件や、身近なスカッと話をお届け!【はいどろ漫画】のInstagramで連載漫画を描いてます。

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【出典】

FNNプライムオンライン【猛暑・40℃突入の時代】日焼けは美容問題だけじゃない?全国257人に聞いた“現代の日焼け対策”の実態とは

(10inc調べ)