恋人間の金銭感覚のズレ ※画像はイメージです(KMPZZZ/stock.adobe.com)
恋人間の金銭感覚のズレ ※画像はイメージです(KMPZZZ/stock.adobe.com)

恋人のお金の使い方について、みなさんは疑問を持ったことはありませんか。全国の男女505人に聞いた調査によると、恋人のお金の使い方で引いてしまった瞬間の1位は「ゲームにお金をかける」(13.3%)でした。回答者の95.6%が「お金への価値観の違いが恋人との関係性に影響を与える」と答えており、金銭感覚のズレが恋愛関係に深刻な影響を与えていることが分かりました。

調査は、三重県鈴鹿市に本社を置く株式会社ビズヒッツが2025年4月に実施。回答者の年代は30代が最も多く41.7%、20代が23.2%、40代が23.0%です。

■恋人のお金の使い方で引いてしまった瞬間ランキング

「恋人のお金の使い方で引いてしまった瞬間」を聞いたところ、1位「ゲームにお金をかける」(13.3%)、2位「ギャンブルにつぎ込む」(9.1%)、3位「身の丈に合わない消費」(6.7%)でした。

1位:ゲームにお金をかける(13.3%)

・「生活に困っているから」と言われて貸したお金で、ゲームに課金していた(20代 女性)
・好きなスマホゲームに、一度に万を超える金額の課金を行っている姿を目撃したときに、少し引いてしまいました(30代 男性)

ゲームは趣味として楽しむものですが、度を越した課金に対して多くの人が違和感を覚えているようです。調査を行った同社は、特に生活費を削ってまで課金する行動について、パートナーに理解されづらいと述べています。

2位:ギャンブルにつぎ込む(9.1%)

・ギャンブルをするのはいいが、人にお金を借りてまでしていた(30代 女性)
・食事代など最低限必要なものはケチるのに、パチンコにはいくらでもつぎ込む(40代 男性)

ギャンブルの中毒性や依存性への懸念から、多くの人が拒否感を抱いています。生活必需品への支出を削ってまでギャンブルに向かう姿勢は、責任感の欠如として受け取られがちです。

3位:身の丈に合わない消費(6.7%)

・「お金があまりない」と言いながら、ハイブランドのものばかり買っているところです。たまにならいいと思いますが、かなりの頻度で購入していてびっくりします(20代 女性)
・お金に余裕がないのに、高い飲食店に行きたがる(30代 男性)

経済状況に見合わない贅沢は、計画性の欠如や現実逃避として捉えられることが多いようです。持続可能でない消費行動に対して、将来への不安を感じる人が少なくありません。

4位:推し活にお金をかけている(5.3%)

・アイドルのチケットに30万ほど使うこと(20代 男性)
・2次元の推し活にクレジットカードの限界までお金をかけてしまう。推し活にお金をかけすぎて、デートができなくなってしまう(30代 男性)

推し活自体は現代的な趣味として認知されていますが、度を越えた金額や恋人との関係を犠牲にする行動は問題視されています。バランス感覚が重要な分野と言えるでしょう。

5位:割り勘が細かい(4.8%)

・1円単位で割り勘されたこと。しかも年上の男性で20歳以上離れているので引きました(20代 女性)
・デートで相手のほうが高いものを頼むのに、1円単位で割り勘。また私がご馳走することはあっても、相手が全額払うことはなかったこと(30代 女性)

過度に細かい割り勘は、思いやりや配慮の欠如として受け取られることが多いようです。

■価値観が合わないと思った恋人のお金の使い方

次に「価値観が合わないと思った恋人のお金の使い方」を聞いたところ、1位は「計画性がない」(26.9%)でした。2位「趣味にかける金額が大きい」(15.2%)で、3位は「節約しすぎる」(8.9%)4位「ギャンブルにつぎ込む」(8.7%)が続きます。

1位:計画性がない(26.9%)

・将来の貯金についての考えが甘い。欲しいものをすぐに購入したり、他の場所で安く買えるのに高い値段で購入したり、無計画なお金の使い方をしていて、自分とは合わないと感じた(20代 男性)
・恋人が毎月のように外食や遊びにお金を使い、貯金をほとんどしないことに驚いたことがあります。私は将来のため計画的にお金を使いたいタイプなので、無計画な使い方は理解できないと感じ、自分とは合わないなと思いました(30代 女性)

無計画な支出は将来への不安を招き、価値観の不一致として最も多く挙げられています。貯金や将来設計への意識の差が、恋愛関係に大きな影響を与えていることがわかります。

2位:趣味にかける金額が大きい(15.2%)

・ファンミーティングやライブに全部行く理由がわかりません。余裕のあるときだけでいいのではないかと思います(30代 男性)
・収入の半分を趣味に使っていたこと。結婚をほのめかされたけど、「実家暮らしで貯められる環境なのに、その使い方は、現実を見てほしい」と思ってしまった(30代 女性)

趣味への投資は個人の価値観に関わる部分ですが、収入に占める割合が大きすぎると現実的でないと判断されがちです。将来への備えとのバランスが重要な要素となっています。

3位:節約しすぎる(8.9%)

・倹約家と言えば聞こえはいいですが、ファストフードではジュースではなくてわざわざ無料の水を頼んだり、買い物をするとオマケをしつこく要求したりするのは理解できませんでした(30代 女性)
・すべてにおいてケチなのは嫌です。どこか気持ちよくお金を使う部分がなければ、合わないと感じます(40代 女性)

「節約」自体は悪いことではありませんが、過度になると「ケチ」「貧乏くさい」という印象を与えてしまうことがあります。

4位:ギャンブルにつぎ込む(8.7%)

・月に数万競馬につぎ込む。損した分はパチンコでまかなう(20代 女性)
・いつもお金がないと言うわりに、すぐにパチンコに行くのが理解できなかった(30代 女性)

生活を犠牲にしてまでギャンブルにつぎ込むなど、依存に近いレベルでギャンブルにお金を使う相手に対しては「合わない」と感じる人が多いようです。

■お金の価値観が関係に与える影響

調査では、お金への価値観の違いが恋人との関係性に影響を与えると答えた人が95.6%に達しました。その理由として最も多く挙げられたのは「将来を考えると不安になる」(43.4%)で、次に「ストレスが溜まる」(15.6%)が続きました。

・一緒に生活したときの苦労をイメージしてしまう(20代 男性)
・結婚・出産など今後のことを考えたときに、お金の使い方が荒かったり価値観が合わなかったりすると、人生設計ができないから(20代 女性)
・生活の基準や幸せと感じる基準が合わないと思うし、ストレスを感じるので(20代 男性)

この結果を受けて、調査を行った同社は「お金への価値観の違いがストレスや将来への不安を生じさせ、関係を見直すことも出てくる」と述べています。

【出典】
Biz Hits Career blog