現代の若者の間では、恋愛においても効率性を求める傾向が注目されているといいます。株式会社マシェバラトーク(東京都渋谷区)が運営するオウンドメディア『マシェラボ』が実施した「恋愛における結婚意識」に関する調査によると、20代の約4人に3人が「結婚につながらない交際は無駄」と回答し、恋愛の効率性(いわゆるタイパ、コスパ)を強く意識する傾向が明らかになりました。
調査は全国の20~49歳の未婚男女368人を対象として、2025年7月にインターネットで実施されました。
はじめに、「将来的に結婚したいと思いますか」と尋ねたところ、「結婚したい(必ず結婚したい+良い相手がいれば結婚したい)」と答えた割合は、20代では71.6%、30代では59.4%となったのに対して、40代になると37.0%まで減少する一方、「結婚はしたくない(あまり結婚したいとは思わない+結婚はしたくない)」という消極的な回答が47.0%と、半数近くを占める結果となりました。
続けて、「恋愛や交際において、最も大切にしたいこと」を尋ねたところ、全ての世代で「安心感や居心地の良さを感じること」(20代32.0%、30代44.8%、40代41.0%)や「価値観や生活スタイルが合うこと」(20代24.4%、30代20.8%、40代30.0%)が上位を占め、内面的な相性や安定した関係性が重視されていることがうかがえました。
次に、「結婚につながらない交際は、時間やお金がもったいないと思いますか」と尋ねたところ、「そう思う(とてもそう思う+少しそう思う)と答えた割合は、20代が74.0%で最も多く、30代(50.8%)や40代(54.0%)を20ポイント以上も上回っており、失敗や遠回りを避けるために自身の時間やお金といった限りあるリソースを、より確かな未来のために効率的に使いたい。そんな現代の若者たちの、現実的で合理的な姿が浮き彫りになりました。
「結婚につながらない交際は、時間やお金がもったいないと思う」と答えた割合を性年代別で見ると、20代女性は78.3%に上り、男性は20代が69.8%、30代が51.3%、40代が39.1%と年齢を重ねるごとに右肩下がりに減少していきます。
それに対し、女性は30代で一度50.0%まで落ち着くものの、40代で再び78.6%まで上昇し、20代と同水準に戻るという、V字のカーブを描いています。特に40代女性は「とてもそう思う」が50.0%と、全体の中で最も高い数値を示しました。
これらの調査結果について同メディアは、「40代で再びタイパ意識が高まる背景には、自身のキャリアやライフプランを踏まえた上で、将来の結婚についてより真剣に、そして合理的に考えるようになる、という意識の変化があるのかもしれない」と推察しています。
また、「交際から結婚までの期間」については、20代男性の58.7%が「2年以内(半年以内7.9%、半年~1年未満20.6%、1年~2年未満30.2%)」の結婚を望んでいるのに対し、40代では39.0%まで低下。
一方、女性では20代で40.0%と男性を下回るものの、30代で50.0%、40代で57.2%と年齢が上がるにつれて増加するという、男性とは逆の傾向が見られ、効率性を重視する傾向は男女ともに高い一方で、男性の方が「早く結婚したい」という意識が強く表れる結果となりました。
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【出典】
▽マシェラボ/【現代の恋愛観調査】20代の7割が「結婚につながらない交際は無駄」と回答、恋愛でタイパ&コスパを重視する実態-20~40代の未婚男女の恋愛観を徹底分析。若年層では男性の方が「早めの結婚」を望むという、意外な結果も?