夫婦生活を送っていると「相手のここを直せたら…」と思う瞬間がちらほら見えてくるものです。特に金銭感覚や生活態度にズレがあると、イライラすることも。漫画家・横山了一さんのX(旧Twitter)に投稿された『ダメ夫のステータスをムリヤリ矯正する話』では、そんな相手への不満を操作していく様子が描かれています。
物語に登場する主人公・アカリの夫・サトシは、褒めるところが見つからない、いわゆる「ダメ夫」です。アカリの財布からお金を抜いてはギャンブルに使い込むサトシの姿に、「出会った頃は優しかったのに」とアカリは頭を抱えます。
少しでもまともな夫になってほしいと願うアカリが眠っているサトシを見ると、頭の上に突然RPG風の「ステータス画面」が表示されていることに気づきます。さらに、そのステータスに記載された「きくばり」や「やさしさ」といったパラメーターの数値を操作できることも判明。試しに「金遣いの荒さ」を1に変更してみると、アカリの財布に手を出さなくなります。しかしその代償として「乱暴さ」が跳ね上がり、サトシは暴れ出してしまうのでした。
アカリは、状況を改善しようと何度か変更を繰り返しますが悪循環が続くばかりで、理想の性格にはなりません。さらには「ステータスの変更には制限がある」と判明し、しかも残りは1回と表示されます。理想の夫を目指すはずが、うまくいかない状況に主人公は追い込まれていくのでした。
最後のステータス変更を、アカリはどのようにおこなうのか。続きが気になる同作について、作者の横山了一さんに話を聞きました。
■異世界転生ものなどを現実世界に置き換え
ー「ステータスを変更できる夫」という発想は?
よく異世界転生ものなどで自分のステータスが見えるシーンがあるのですが、それを現実世界に置き換えてダメ夫と絡めて変化をつけてみました。
ー夫のステータス項目や数値は、どんな基準で決めましたか?
ドラクエのステータス画面をイメージしました。現実にあったら面白そうなパラメーターを加えてみました。「いやらしさ」は有効に使えなくて残念です(笑)
ー例えば、ご自身のステータスを変更できるとすれば、どんなところを変更したいですか?
とにかく身体を痛めやすいので、「こしのつよさ」みたいなパラメーターがあればMAXまで上げてみたいです。「しゅうちゅうりょく」も低いので、底上げしたいですね。
(海川 まこと/漫画収集家)