薬局やドラッグストアで見かける「経口補水液」。スポーツドリンク代わりに飲んでいませんか?内閣府政府広報の公式インスタグラムアカウント(@gov_online)が、その危険性について解説しています。
■スポーツドリンクよりも塩分が約3~4倍
経口補水液は、国が許可した「病者向けの飲み物」。脱水症の食事療法に用いる飲み物なので、「熱中症予防に…」と健康な人が日常的に飲むものではありません。
経口補水液に含まれる塩分は、スポーツドリンクの約3~4倍。誤った飲み方をすると「塩分の過剰摂取」につながるおそれがあり、血圧や心臓に負荷がかかることが懸念されます。特に医師からナトリウム、カリウム、糖質の摂取量を制限されている人が飲むと、健康に大きな問題を引き起こす可能性が。
--どんな時に飲むの?
感染性胃腸炎による「下痢・おう吐」に伴う脱水時に、体から失われた水と電解質を補給するために飲みます。
--熱中症の時にも飲んで良い?
熱中症による脱水状態に適した製品もあります。パッケージの表示をよく確認しましょう。経口補水液が必要かどうかは自分で判断せず、医師や管理栄養士などに相談してください。
▽出典
・内閣府政府広報 公式インスタグラム/経口補水液の正しい飲み方
・消費者庁 公式/経口補水液(けいこうほすいえき)について