勉強をする社会人 ※写真はイメージ(yukinoshirokuma/stock.adobe.com)
勉強をする社会人 ※写真はイメージ(yukinoshirokuma/stock.adobe.com)

 「マーカー引いて勉強してるのって馬鹿そう!」。カフェで英語の勉強中、見知らぬ男性2人から心ない言葉を浴びせられた若者。悔しさをばねに勉強を続けた2年後、こんなうれしい報告をしました。「英検1級を取得できました。反骨精神を使いきりました」。英検1級に見事合格した、20代の社会人「みっかかん」さんに話を聞きました。

■心ない言葉…でも「自分の勉強法は変えない」

 2023年のこと。店内で勉強ができるカフェでテキストを広げていると、大学生風の2人組がわざと聞こえるように「マーカー引いて勉強してるのって馬鹿そう! 後で見返さないのに」。勉強法をけなされ、その場では平静を装ったみっかかんさんでしたが、「帰宅してから2人組の言葉を思い出し、少しつらかったです」。それでも「悪口を言われても自分の勉強法は変えないし、自分をできるだけ責めず、卑下しない」と前向きさを見せました。

 2年の努力が実を結び、見事合格。喜びを自身のXに投稿すると、英語学習の仲間やネットユーザーからは、「おめでとうございます」「本当に尊敬します」「努力に脱帽です」などのコメントが寄せられてました。

 1日の勉強時間は約3時間。社会人として働きながら、仕事の休憩時間など時間を見つけてはコツコツと勉強を重ねました。

 周囲の雑音に惑わされず取り組んだ勉強法は。

 「単語は、でた単、語彙問題完全制覇、パス単4版。長文は、過去問、たまに『Foreign Affairs』などの英文を読んでいました。リスニングは、過去問をやっても効果が出ず、ニシコリや英語ファイル、BBCなどYouTubeを見まくりました。ライティングは、英検ライティング専門の講師に添削してもらい、何も見ずに書けるようになるまで覚えました」(みっかかんさん)

 他にも、オンライン英会話でニュース記事についてディスカッションしたり、フリートークにチャレンジしたり。

 英語学習は「趣味」だといい、もはや生活の一部。次の目標は、TOEIC900点を取得すること。そのためにも、現在の勉強法に加え、英会話学習も再開する予定です。

 「英語が話せるとさまざまな人と交流ができます。それが楽しいので続けられます。もっとすらすらと話せるようになるのが目標です」(みっかかんさん)

■英検1級は「大学上級」レベル 鈴木亮平さんも取得

 英検の公式サイトによると、英検1級のレベルは「大学上級程度」で、「広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる」とあります。

 英検1級合格者は、通訳案内士(通訳ガイド)試験を受験する際、筆記(一次)試験の外国語(英語)科目の受験が免除されます。

 俳優の鈴木亮平さん、フリーアナウンサーの住吉美紀さんも英検1級に合格しています。

(まいどなニュース・金井 かおる)