76キロ「このままじゃダメだ」と思った男性は…/kenkojiさん(@kenkoji_fit)提供
76キロ「このままじゃダメだ」と思った男性は…/kenkojiさん(@kenkoji_fit)提供

「メンタルが不調でした。とにかく、何かを変えたかった」--。

仕事に追われて心も体も限界だった男性が、ある日突然「毎日10km走る」と決め、人生を大きく変えていきました。Instagramに投稿された、76kgから59kgまでのビフォーアフター記録が注目を集めています。

投稿者は、自宅でできるトレーニング情報を発信しているkenkojiさん(@kenkoji_fit)。挑戦を始める前は、心身の不調から「何もやる気が出ず、寝てばかりの日々」だったといいます。仕事のことが頭を離れず、限界を感じるなか、「このままではいけない」と一念発起しました。

「何かを変えたい、抜け出したいという一心で『とにかく10km走ってみよう』と思い立ちました。今思えば、いきなり毎日10kmは無謀だったかもしれませんが、それくらい『何かを変えたい』という想いが強かったんです」

毎朝4時に起床し、冷水シャワーで無理やり目を覚ます。足が痛くて歩けなくなる日もありましたが、「少しでも自分を取り戻したかった」という切実な気持ちで走り続けました。

しかし1ヶ月間、毎日10kmを走り込んでも体重は思うように減らなかったといいます。そこで「ただ走るだけでは足りない」と考え、筋トレや栄養管理も取り入れました。試行錯誤の末、半年で17kgの減量に成功しました。

「正直、自分は何をやっても中途半端で、自己肯定感がとても低い人間でした。でも、毎日10km走ったことがきっかけで自信がつき、『変われるんだ』という感覚が生まれました」

身体が変わると、自然と知識も深めたくなり、学びの積み重ねが心にも影響を及ぼしていったといいます。見た目の変化は周囲の応援にもつながり、自己肯定感の回復へとつながっていきました。

kenkojiさんの投稿には、「変わりたいけれど動けない」という声が多く寄せられるといいます。

「僕も最初は、無理やり4時に起きて自分を奮い立たせるところから始めました。『やる気』は行動のあとに湧いてくるもの。だからこそ『30秒だけでもやってみる』ことをおすすめしています。その30秒が、きっと次の一歩に繋がるはずです」