加東市下滝野、滝野中学校の小中一貫校建設に伴う発掘調査で、縄文時代後期(約3500年前)と平安時代-室町時代(1000~500年前)の集落跡が見つかった。「下滝野・奥瀬(おくぜ)遺跡」とされ、出土品はコンテナ30箱分に上る。古代から中世の荘園だった可能性があり、県内の縄文遺跡では珍しく貯蔵穴が検出され、中からドングリが出土した。(井筒裕美)
■「区画溝」並行、掘立柱建物の遺構…荘園の可能性
現場は同中学のテニスコート跡地などで、新校舎の建設予定地。調査は、県教育委員会が県まちづくり技術センターに委託し、7月から約6千平方メートルを対象に始めた。10月6日に調査結果を公表。今後、遺跡は埋められる予定。