「キュクロプス」の稽古風景。キュクロプスを投影した親方(中央)とその妻(右)ら(清流劇場提供、撮影・古都栄二)
「キュクロプス」の稽古風景。キュクロプスを投影した親方(中央)とその妻(右)ら(清流劇場提供、撮影・古都栄二)

 劇団「清流劇場」による舞台「キュクロプス-貧民街の怪物」が16~19日、大阪市天王寺区の一心寺シアター倶楽(くら)である。同劇団主宰の田中孝弥(あつや)による脚本、演出。ギリシャ三大悲劇詩人の一人エウリピデスによる古代ギリシャ劇を大胆に改変し、田中の生まれ育った尼崎に舞台を移した。(小尾絵生)

大阪で16~19日

 1961年の武庫川河川敷。貧しい人々が暮らすバラックが立ち並ぶ中、屋根に「一つ目」が描かれた、くず鉄屋親方の家があった。県の役人は「河川敷の美化と防災」を名目に住民を立ち退かせようと、身分を偽り親方のバラックを訪れる…。