自民党の高市総裁(左)と日本維新の会の吉村代表
自民党の高市総裁(左)と日本維新の会の吉村代表

紀尾井町戦略研究所株式会社(東京都港区)が実施した「自民党と日本維新の会の連立協議」に関する意識調査によると、約半数が「連立は良いとは思わない」と考えていることがわかりました。

同調査は、10月16日に自民党と日本維新の会が連立政権の発足を視野に入れた政策協議を開始したことを受け、全国の18歳以上の1000人を対象に緊急実施されました。

まず、公明党が連立政権からの離脱を表明した直後(10月12日)と、10月16日の各党の政党支持率を比較すると、「自民党」(14.6%→18.1%)、「国民民主党」(6.2%→6.4%)、「立憲民主党」(5.7%→4.9%)、「日本維新の会」(4.8%→4.4%)、「支持する政党はない」(52.5%→48.8%)という結果になりました。

次に、「日本維新の会は今後、どのような対応を取るのがふさわしいと思いますか」と尋ねたところ、「自民党との連立」(28.8%)が最も多く、次いで「自民党と連立せず、自民党の首相指名に協力」(19.4%)、「他の野党との連立」(14.9%)、「他党と一切協力せず独自で行動」(14.4%)が続きました。

また、「仮に自民党と日本維新の会が連立政権を組むこととなった場合」についての考えでは、「良いとは思わない」(良いとは思わない29.1%、どちらかと言えば良いとは思わない20.2%)が49.3%と約半数となった一方、「良いと思う(良いと思う12.1%、どちらかと言えば良いと思う25.5%)は4割弱の37.6%という結果になりました。

続けて、「自民党以外の政党を中心とする政権への交代」について聞いたところ、「望まない」は42.3%、「望む」が35.9%となりました。

最後に、「政策実行能力やリーダーシップなどを総合的に考えたとき、首相として期待できると思う党の代表者」を選んでもらったところ、「高市早苗総裁(自民党)」(45.1%)と最も多く、以下、「玉木雄一郎代表(国民民主党)」(8.9%)、「野田佳彦代表(立憲民主党)」(8.4%)が続いた一方、「この中にはいない」(23.4%)という意見も一定数見られました。

なお、「首相指名をいつ行うのが良いと思いますか」という質問に対しては、「10月21日に実施するのが良い」(56.6%)が過半数を占めたほか、「10月22日以降でも良い」(29.6%)が約3割となりました。