兵庫県丹波篠山市内の舞鶴若狭自動車道「兵庫・西紀サービスエリア(SA)」で期間限定のソフトクリームのサブスクリプション(定額販売、サブスク)企画が始まった。サービスの購入日から1カ月間、1日1杯ソフトクリームを食べることができる。
同SA上り線では、地元特産の黒豆きなこを練り込んだ「漆黒の王」、下り線では丹波栗を使った「タンブラン」を提供する。いずれも今年発売したSAの人気商品で、通常500円以上で販売している。
サブスクサービスの販売は31日まで。上下線のいずれかで使えるシングルプラン(1980円)と上下線どちらでも利用できるダブルプラン(2980円)がある。購入者には、専用の丹波焼の器と有効期限(1カ月間)を記載したカードを手渡す。2回目以降はこの2点を持参し、ソフトクリームの提供を受ける。
「漆黒の王」は竹炭を使い、真っ黒な見た目がインパクト大。丹波栗と洋菓子モンブランをもじったネーミングの「タンブラン」は、上品な甘さやコクのある味わいが売りだ。「シングルプランは、4回目以降、食べれば食べるほどお得に。丹波の秋の味覚をソフトクリームで堪能して」と同SAの運営会社「光明興業」(大阪市)の担当者は説明する。
サブスクサービスは近年、音楽や動画の配信、衣料品のレンタルなど、多様な分野で広がっているが、高速道のSAでの導入は珍しい。「利益は度外視。話題になって地元観光のPRになれば。丹波地域に何度も足を運んでもらえたらうれしい」と下り線SAの神戸渉支配人は話している。(堀井正純)