YouTube登録者数10万人記念の銀の盾を、メスに作り替えた外科医がSNSで話題だ。
その模様を動画で紹介したのは、シカゴ大学で心臓外科医として働きながら医療系YouTuberとしても活動する「本物の外科医」こと、北原大翔さん。
名誉ある銀の盾をメスにするため、シカゴからはるばる東京都青梅市の鍛冶場へ。職人と協力しながら盾をかなづちで壊し分解。金属部分を取り出し、赤くなるまで熱して叩く工程を何度も繰り返し、鈍く光るメスが完成した。
盾を容赦なく壊してメスに生まれ変わらせるのが、本物の外科医…!情熱が伝わるショート動画は261万回再生を記録している。北原さんに話を聞いた。
ー銀の盾をもらった時の心境は。
北原:届く前はうれしかったのですが、実物を見るとプラスチック感があって結構しょぼいなと思いました。でも、せっかくなので何か動画を撮らなければ…と考えたところ、何かに作り変えるアイデアがひらめき、外科医なので1番身近なメスを作ろうと思いました。
ー鍛冶屋さんに「銀の盾をメスにしてください」とオファーしたのですか?
北原:SNSで銀の盾からメスを作りたいと投稿したら、鍛冶屋さんから「作りましょう」とDMをもらったんです。SNSで発信されていて、私のチャンネルの視聴者さんでもある方です。炎上しかねない依頼でしたがすんなりとやってもらえました。
ーメス完成まで難しかったところは?
北原:銀の盾を分解していくと金属部分が意外に少なく、作れるかやや不安でした。あまり鋭くし過ぎると海外に運ぶ時に空港でひっかかる可能性があるので、切れ味をあまり出さないようにも気をつけました。結果、バターナイフのような仕上がりになりました。
ーこだわりは?
北原:特にないです。普段は感染症対策の観点から使い捨てのメスを使ってるので、このメスも手術には使いません。ただ、持ち手のところに「本物の外科医」と彫ってもらいました。
ーでは銀の盾メスは現在一体どこに…?
北原:どこかで医療の未来を切り拓いています。
◇ ◇
SNSでは、「何の躊躇もなく盾を破壊しててすごい」「ブラックジャックを思い出した」「防火服みたいなノリで手術ガウン着てて笑う」「忙しいはずなのに、どんなスケジュール管理をしてるんだ」などの反響が寄せられた。狂気すら感じる“本物の外科医”の姿、是非ご覧いただきたい。
(まいどなニュース特約・米田 ゆきほ)

























