「保育園の遠足でお弁当が必要なのは知っていたが、娘から『ちいかわがいい!』とリクエストされてしまった」
そんな一言から始まった“パパの大奮闘”が話題になっています。
投稿主は、ダンボールを使って人物の影アートを生み出す人気クリエイター・黒主厳太さん(@kuronushi_)。SNSフォロワーは300万人を超え、独創的な「ダンボール影アート」の発案者としても知られています。そんな彼が挑んだのは、まさかの“キャラ弁制作”。完成度の高さに、「AIで作ったの?」「器用すぎる!」と絶賛の声が相次ぎました。
■きっかけは娘さんの“無邪気な一言”
黒主さんによると、「ちいかわ弁当を作って!」というリクエストは遠足の前日の夜に突然飛び出したそう。
「娘(3歳・年少クラス)からお願いされてしまって、もう逃げられませんでした(笑)」
そこで朝から2時間をかけて奮闘。材料は白米、ハム、チーズ、たまご焼き、ブロッコリー、枝豆、ちくわ、にんじん、きゅうり、ミニトマト。中でも時間がかかったのは、「ちいかわの顔のバランスと、海苔の細かいカット」。「シンプルだからこそごまかせない」と、職人のような集中力で仕上げたそうです。
■「80点のつもりが、娘の笑顔で100点に」
完成後の“パパ的採点”は80点。しかし、娘さんが喜ぶ姿を見て「結果的には100点ですね!」と笑顔に。
「保育園の先生から“すごく喜んでましたよ!”と聞いて、ほっとしました。お弁当も米粒ひとつ残さず完食してくれたそうです」
昨年もキャラ弁(アンパンマン)を作ったという黒主さん。「今年も先生に驚かれました」と振り返ります。
■「視聴者を喜ばせたい」から「娘を喜ばせたい」へ
普段はクリエイターとして、SNSで“見た人が驚くアート”を発信している黒主さん。今回のお弁当づくりには、その創造力がしっかり活かされていました。
「普段は『視聴者を喜ばせたい』と思って作品を作っていますが、今回はそれがそのまま“娘を喜ばせたい”に変わっただけ。作る目的は違っても、根っこは同じでした」
■「キャラ弁は、愛情を伝える手段」
SNSでは「天才的なクオリティ」「愛が深い」「娘さんが羨ましい!」と大反響。中には「AIで作ったのでは?」という冗談交じりの声もありましたが、もちろんすべて手作業。
黒主さんは最後にこう話します。
「キャラ弁を作ったことがない方も、ぜひ挑戦してみてほしいです。クオリティよりも“喜ばせたい”という気持ちが一番大事。その思いがあれば、どんなお弁当も最高の作品になります」
■SNSでも「パパすごい」「こんな父親になりたい」の声続出
投稿には「職人のキャラ弁」「こんな父親に育てられたら最高」「愛情弁当で泣ける」といったコメントが寄せられ、X上で数万件の“いいね”を記録。
黒主さんの「ちいかわ弁当」は、ただのキャラ弁ではなく--“親子の愛情をかたちにしたアート作品”だったのですね。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

























