11月1日(土曜日)2日(日曜日)、大阪南港のインテックス大阪で、おおさかホビーフェス2025が開催されました。プラモデル、ラジコン、フィギュア、エアガン、鉄道模型、そしてなぜかプロレス。いろいろてんこもりの、関西最大級のホビーの祭典の模様をお伝えいたします。
■いきなり溢れる鉄道模型への愛
会場に入ると、ステージではちょうど「THE 鉄道座談会」が始まるところでした。KATO、トミーテック、グリーンマックス、マイクロエース、国内4大メーカーの担当の方が鉄道模型について語るという、ホビーフェスならではの催しです。「阪急電車のマルーンの色を再現するために、各社それぞれ研究して切磋琢磨している」とか、近鉄の車両のバリエーションの多さについて語る流れで「近鉄は沼」なんていう名言が飛び出したりとか、実に濃い話が聞けました。
鉄道模型の中の人は皆さんとにかく細部にこだわるというか、知識の深さ細かさがものすごいのですが、これはつまり模型を買う側、鉄道オタ、いや、ファンの皆様の存在も大きいのかなと思います。生半可な製品では納得しない、細部に至るまでのリアリティと正確さを求める層が居て、それを納得させる製品を作るべくメーカー側もものすごく勉強している、ということなのでしょう。まさに鉄道愛の世界ですね。最後の質問コーナーのやり取りでも、それを強く感じました。
■プラレールの巨大レイアウトはお子様に大人気
鉄道というと外せないのが、トミーのプラレールですね。同じ鉄道を扱っていても、これはある意味「鉄道模型」とは真逆というか、徹底した細部の省略とデフォルメを施しつつしっかりとそれぞれの車両の特徴を伝えているのが素晴らしいです。この記事を読んでいただいてます皆さんもきっと、小さい頃に遊んだ記憶があるのではないでしょうか。プラレールのコーナーでは、子どもさんが楽しそうに電車を走らせています。少しくらい乱暴に扱っても壊れない、おおらかさが素敵です。またビビッドなカラーの巨大なタワーのようなレイアウトをかわいらしい車両が走り回っている様は、大人も懐かしさと楽しさを感じますよね。
また会場の中央奥の部分では、鉄道模型コンテスト2025大阪凱旋展示が行われていました。全国大会に出展された、大阪府下の高校生によるNゲージのレイアウト作品が並んでいます。それぞれ短いモジュールの作品が繋がって、大きな周回コースになっていて、車両がぐるぐると周回。大阪・関西万博の情景や、なぜか阪急中津駅など、個性豊かな作品が並んでいました。
■ 海外製のラジコンも日本仕様で細部にこだわり
最近またブームが再燃しているラジコン。レイウッドのブースでは、WPLジャパンの1/10ジムニーがデモをしていました。担当の方に話を伺うと、国外生産ですが、製造元への注文で日本向けの製品はこだわりの仕様になっているそうです。例えばリアのサスペンション。国内向けはスプリングではなく、実車と同じように板バネになっています。鉄道模型でも感じたところですが、今の時代は単に「よく走る」というだけではなく、こういう細かい部分でユーザーの心のオタク要素に寄り添っていくことが商品のヒットに繋がるのかもしれません。
■そして、大阪プロレスも大盛況
今回のホビーフェスには、大阪プロレスの皆さんも来られていました。会場の一角にリングが設えられて、そこで実際に試合をするのです。投げ技あり、跳び蹴りあり、場外乱闘ありの大迫力。レスラーがマットにたたきつけられる度に「どどぉん」という大音響が響き渡ります。鉄道座談会を聞いてるときにこの音が響いて、最初は隣の自衛隊ブースで16式機動戦闘車の大砲の音を流してるのかと思いました。
プロレスとホビーとの繋がりがあるのかないのかいまいちよくわからないのですが、「ニッパー」というキャラのレスラーが戦っていて、随所でわき起こるニッパーコールを聞いているとなんとなくホビーなのかなと納得してしまう、そんな不思議な空間でした。
会場には自衛隊の16式機動戦闘車の実車が展示されていたり、プラモデルやレイアウトの製作体験コーナーがあったり、販売コーナーもあって、とにかく「ホビー」をあれもこれもまとめて体験できる盛りだくさんで少しカオスなホビーフェス。筆者も思いっきり楽しませていただきました。またたぶん来年も開催されそうですので、その折には皆さんぜひお出かけください。
(まいどなニュース特約・小嶋 あきら)

























