しろさんが用意したジェンダーリビールケーキ/しろさん(@i010_511)提供
しろさんが用意したジェンダーリビールケーキ/しろさん(@i010_511)提供

高校時代からの親友3人に妊娠中の子どもの性別を伝えるため、クッキーをぎっしり詰めたジェンダーリビールケーキを用意--そんな一部始終をまとめた投稿がThreadsで話題になっています。投稿したのは、2025年春に男の子を出産して母となった、しろさん(@i010_511)。

ジェンダーリビールケーキとは、カットした瞬間に中身の色やアイテムで赤ちゃんの性別を知らせるサプライズ演出のこと。「ジェンダーリビールしてほしい」という友人の希望に応えてしろさんが用意したのは、カットしたケーキから「男」と書かれたクッキーが大量に飛び出してくるサプライズ。そんな粋な計らいに、「選択肢がBoyかGirlなのに出てきたの男男男男男男男男なのずるい」「まさかの漢字攻撃で笑いました」など笑いのセンスを褒める声が殺到しました。

「よくあるジェンダーリビールはフルーツが出てくるイメージですが、招いていた友達の一人が偏食で食べられるフルーツが限られていたんです。なので、ケーキの中身はフルーツの代わりにクッキーにしようと決めました」と語るしろさんは実は元パティシエ。SNSでも、お店のショーウインドウに並ぶような出来映えの手作りお菓子の写真を投稿しています。

しかし当時は妊娠中のためクッキーを自分で焼くのは難しい…ということで、市販のクッキー売り場を訪れたところ目に留まったのがブルボンのプチシリーズだったそう。「どうせならこれに性別を書いていっぱい入れよう! boyって書くより『男』の方が絶対ウケるよね、パッと見でも読みやすいし」と考え、ケーキの中に詰め込むプランを思いついたといいます。

こうして迎えたジェンダーリビール当日、ケーキが登場すると「可愛い~切るのドキドキするな!?」と友人たちは盛り上がっていたそう。場が温まるなか、入刀役の友人二人は包丁を一緒に持ってカット。「手が震えすぎてお皿がカタカタッとなっているのが笑えました(笑)」と、その様子を見守っていたしろさんは振り返ります。

「クッキーちゃんと出てくるやろか…、クリームで文字潰れてたどうしよ…、ウケるかな…と別の意味で緊張していました」

刃が進み、中からクッキーがゴロゴロと溢れた瞬間、「男の子じゃない!?」と友人の第一声。さらに「うわ!めっちゃ男出てきた(笑)」と、狙いどおりに大盛り上がりしたそう。

 やがて友人の一人が涙ながらに「うわぁぁぁんおめでとう。ありがとう。元気に産まれておいでよ」と祝福を述べ、その場が温かい雰囲気に包まれたといいます。

今回ジェンダーリビールへ招いた三人の友人たちは、しろさんにとってまるで家族のような存在なのだとか。「最初に妊娠を伝えた時から『もう子どもと遊んでるところまで想像してもうた』『いつでも病院に付き添うで』『出産にも立ち会うし、言うてな?』と言ってくれて」と、笑います。妊娠期間中もしろさんの体調を気遣い、誕生日プレゼントとして冬用のマタニティ服を贈ってくれたそう。

 「こんなにも頼りになって心強い友達がいることがありがたい。今回の妊娠期間で、私も3人にできることは何でもしたいと思いました。そういった意味で、投稿では『一生愛す』と表現しました」

ジェンダーリビールの時はお腹の中にいた赤ちゃんも今年の4月に生まれ、今では生後6カ月。

「子どもは呼吸器系の病気があり、2カ月間は入院していたので、生まれてすぐに友人たちと対面することはできず写真共有アプリで近況を伝えていました。実際に対面できたのは生後3カ月頃だったので、『思ったより大きかった』と言われました(笑)」

退院後は頻繁に会いに来てくれるそうで、「先日迎えた子どものハーフバースデーもそれぞれ仕事終わりに駆けつけてくれ、作ったケーキをおすそ分けしました」と仲良しエピソードを明かすのでした。