人身被害が深刻化する秋田県からの緊急要望を受け、防衛省は5日、「クマ対策支援」のため陸上自衛隊を派遣した。同日、小泉進次郎防衛大臣は自身のX(@shinjirokoiz)を通じて活動内容を明らかにした。
小泉氏によると、5日午前に防衛省と秋田県の間で活動内容などを協議し、自衛隊派遣の合意が成立した。午後には陸上自衛隊秋田駐屯地の第21普通科連隊が、現地で約200キロの大型「箱わな」の運搬を実施した。
■隊員は万全の安全装備を携行
自衛隊の活動はクマとの遭遇リスクを伴うため、隊員の安全確保に最大限の注意が払われている。部隊は地元の猟友会とともに行動し、装備についても猟友会の助言を受けている。鉄帽や背面に金属のプレートの入った防弾チョッキを身に着けるほか、熊スプレー、クマとの遭遇時に距離をとって威嚇するための頑丈な木銃、防護盾、ネットランチャー等を携行している。
小泉大臣は、「秋田県の要望を実現するために迅速に準備を進めてきた自衛隊の皆さんを誇りに思う」と隊員を称賛した。また、「初日の支援活動が無事に行われて安心した」と述べ、被害地域の住民や現場の隊員に向け、「引き続き気をつけて行動してほしい」と注意を呼びかけた。
























