美容室1回あたりの利用金額が多い都道府県は? ※画像はイメージです(yamasan/stock.adobe.com)
美容室1回あたりの利用金額が多い都道府県は? ※画像はイメージです(yamasan/stock.adobe.com)

みなさんは、「美容室1回あたりの利用金額が多い都道府県」はどこだと思いますか。株式会社リクルート(東京都千代田)の調査研究機関『ホットペッパービューティーアカデミー』が実施した「都道府県別15~49歳女性の美容サロン利用実態調査2025」によると、「沖縄県」(9478円)が1位となりました。では、美容サロン全体にかける金額が最も多かった都道府県はどこだったのでしょうか。

調査は、全国の15~49歳の女性1万8916人を対象として、2025年2月~3月の期間にインターネットで実施されました。

はじめに、「美容室1回あたりの利用金額ランキング」を見ると、1位「沖縄県」(9478円)、2位「三重県」(9359円)、3位「岐阜県」(8890円)という結果になりました。

1位の沖縄県は、美容室での「パーマの利用率」(12.4%)、「ヘッドスパ利用率」(15.1%)いずれも全国1位となったほか、「サロン滞在時間」(101分)も全国最長となっています。

同研究機関は、「同県では、湿度や紫外線などの影響から髪の悩みが生じやすく、パーマやヘッドスパといった髪質対応型のメニューが支持される地域性がうかがえます。1回の来店でまとめて複数施術を受ける“じっくりケア型”のスタイルが根付いており、1回ごとにしっかり投資する美容行動が定着している地域だと考えられます」と推察しています。

続いて、美容室での「年間利用総額ランキング」を見ると、1位「東京都」(3万7044円)、2位「大阪府」(3万5844円)、3位「静岡県」(3万3387円)がTOP3に。

東京都は「カラーの年間利用回数」(4.59回)で2位、「トリートメントの年間利用回数」(4.34回)で1位となったほか、「美容室の年間利用回数」(4.37回)でも1位でした。

同研究機関は、「東京都は髪質改善やハイトーンカラー、白髪ぼかしなど、定期的なメンテナンスが求められるメニューへの関心が高く、サロンの多様性やネット予約の浸透といった都市ならではの環境も後押しし、小まめに通うスタイルが根付いている」と推察しています。

最後に、「3カ月あたりの美容サロン全体にかける金額ランキング」を見ると、1位「福井県」(1万2609円)、2位「沖縄県」(1万2275円)、3位「東京都」(1万2010円)という結果になりました。

また、福井県は「アイビューティーサロンの利用率」(20.3%)と「エステサロンの利用率」(11.3%)で上位となり、「美容室での店販購入率(店舗で販売されている商品の購入割合)」(38.2%)も全国1位と、施術だけでなくホームケアへの投資も活発。

同研究機関は、「福井県は生産年齢人口(15~64歳)における女性の有業率が77.7%で全国1位(「令和4年就業構造基本調査結果」(総務省統計局))という特徴があり、外出機会の多さや身だしなみ意識の高さが美容投資を後押ししている」と考察しています。