播磨の秋祭りの定番と言えば、氏子の締め込み姿。勇壮な屋台練りを引き立てるスタイルとして観光客らに人気だが、近年、脚やお尻などを脱毛して祭りに臨む若者が増えている。「周囲の目が気になる」「晴れやかな気持ちで本番を迎えたい」など、理由はさまざま。男性向け脱毛を扱うサロンの中には、「秋祭り応援」と銘打ったプランを売り出す店舗も出てきた。(真鍋 愛)
「脱毛するのは35歳以下が特に多い。自分らの世代には想像もつかん」。「灘のけんか祭り」で知られる松原八幡神社(姫路市白浜町)の氏子で、宇佐崎地区祭典委員長の坂田憲昭さん(55)は「時代の流れやな」と笑う。
同神社での秋季例大祭では、旧灘七カ村(地区)の氏子が鉢巻きに締め込み姿で屋台を練り、3基の神輿(みこし)をぶつけ合う「神輿合わせ」を披露する。境内では地元住民や観光客らが男衆に盛んにカメラを向ける。
■「男らしさ」