なかなかお目にかかれない瓶詰のコカ・コーラ(池田翔汰さん提供)
なかなかお目にかかれない瓶詰のコカ・コーラ(池田翔汰さん提供)

瓶詰のコカ・コーラの魅力がSNS上で大きな注目を集めている。

きっかけになったのは保育園勤務の池田翔汰さん(@seepfly)の「やっぱり瓶の方が美味しく感じる。」という写真を交えた投稿。

投稿について池田さんにお話を聞いたところ

「レトロ自販機がたくさん置いているスペースの一角で、写真が趣味の友人達と集まってきれいな景色を楽しみ美味しい食事を食べる会をしていました。投稿した写真はその時撮影した一枚です。

瓶のコカ・コーラは口当たりがより爽やかで、風味も増している気がします。瓶の冷たくてしっとりとした握り心地や、唇に触れる際の柔らかさも美味しさを引き立てていると思います。あと中身がきれいに見えるのも瓶の良さだと思います」

ということ。

缶やペットボトルにくらべると見かける機会は少ないが、確かに瓶のコカ・コーラには独特の魅力がある。それはデザインによるものなのか、中身の違いによるものなのか果たして。

日本コカ・コーラ株式会社の担当者にお話を聞いた。

--コカ・コーラはさまざまな容器で展開していますが、内容物の品質、成分に違いはあるのでしょうか?

担当者:容器によって中身の違いはなく、全て同じコカ・コーラです。

--今回のようにインターネット、SNS上などでは時おり「〇〇の容器で飲むのが美味しい」といった話題が反響を集めています。

担当者:個人の感覚や個人差はございますが、味わいや感じ方に違いは、容器の飲み口部分の素材や厚みの違いによるものだと思います。実は、私も瓶のコカ・コーラが大好きです。

--瓶、缶、ペットボトル、それぞれの容器ごとの味わいの魅力や利点は?

現在、主流となっている容器はペットボトルです。ペットボトルは缶や瓶と違い、炭酸ガスがわずかながら抜けていく性質があります。周りの気温が高いとより早く炭酸ガスが抜けることがあるため、高温になるところは避けての保管をお願いしています。なるべく冷蔵庫での保管をおすすめしておりますが、それが難しい時は直射日光があたらない涼しい場所での保管をお願いしております。

また、冷えていないとペットボトルのキャップをあけた時にいきおく炭酸がふき出すため、その分炭酸ガスが薄くなります。

また、味覚の感じ方として、個人差もございますが飲み物の温度が高いと炭酸の刺激が弱く感じる場合がございます。

グラスに注いでお飲みいただく場合は、注いだ後に氷を入れたり、勢いよく注ぐことで大量の泡が出て、炭酸が抜けてしまうため、氷を入れたグラスを少し斜めにして静かに注ぐと泡が大量に出ずに注ぐことができ、コカ・コーラを美味しく飲んでいただけます。

--最近はペットボトルもさまざまなタイプがあるようですね。

担当者:環境をはじめサスティナビリティーへの社会的関心が大きくなる中、コカ・コーラの容器も時代に合わせて進化を遂げており、2021年よりペットボトル(350ml、 500ml、700ml)は100%リサイクルペットボトルになりました。

2022年からはラベルレスのタイプも登場しております。通常製品のラベルをはがしただけではなく、ひと目でコカ・コーラであることがわかる専用のデザインにしております。

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SNSユーザー達から数々の共感の声が寄せられた今回の投稿。読者のみなさんはどの容器で飲むコカ・コーラがお好みだろうか?

なおコカ・コーラの瓶は今年で誕生110周年。大阪梅田のお初天神裏参道では年末までコカ・コーラとのコラボレーションで全店舗で瓶コーラを提供する「瓶コーク横丁」を実施しているので要チェックだ。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)