約6人に1人が「投資詐欺に遭遇」 ※画像はイメージです(buritora/stock.adobe.com)
約6人に1人が「投資詐欺に遭遇」 ※画像はイメージです(buritora/stock.adobe.com)

株式会社トレジャープロモート(東京都千代田区)が運営するオンライン株式スクール『株の学校ドットコム』は、このほど「投資詐欺の実態調査」の結果を発表しました。同調査によると、約6人に1人が「投資詐欺に遭遇」していることがわかりました。では、投資詐欺が最も多かったのはどの経路なのでしょうか。

調査は、全国の20~70代の個人投資家男女6000人(男女各3000人)を対象として、2025年9月にインターネットで実施されました。

はじめに、「投資詐欺の被害にあったことがありますか」と尋ねたところ、「被害にあったことがある」(4.7%)と「被害は受けていないが、勧誘を受けたことがある」(12.2%)を合わせて、約6人に1人が投資詐欺に遭遇していることが明らかとなりました。

また、「投資詐欺への遭遇率の推移」を見ると、被害と遭遇をあわせた割合は、2023年は14.8%でしたが、2024年には15.7%、そして2025年は16.9%と増加傾向にあります。

投資詐欺に遭遇したことがあると回答した1012人(被害の有無に関係なく)に、「どのような経路で詐欺に遭遇しましたか」と尋ねたところ、「電話営業」(41.6%)がその他の選択肢に2倍以上の差をつけて最多となりました。

次いで「インターネット上の広告を見て自分から問い合わせた」(18.5%)、「SNSで知り合った人の紹介」(15.4%)、「友人、知人の紹介」(14.8%)が続いています。

また、「投資詐欺で持ちかけられた投資話」については、「ワンルームマンション」(20.2%)、「株やFXの自動売買システム」(18.6%)、「海外の株式や事業」(18.1%)といった回答が上位に挙がり、以下のようなコメントが寄せられました。

▽ラインに誘導し必ず儲かるからと言われた(29歳男性)
▽FXの架空投資にひっかかりました(34歳女性)
▽固定電話で未公開株の売り付け。声はおばさんだった(38歳男性)
▽知人から『必ず利益が出る』と紹介された海外投資案件に勧誘されました。最初は少額から始められると安心させられ、運用実績のような資料も提示されましたが、実際には出金ができず、後から連絡も取れなくなりました(49歳男性)
▽銀行よりも高金利な投資を誘われ、興味があれば自宅に伺うとまで言われ、恐怖で丁重に断ったが、その後も数か月間何回かにわたり電話がかかってきた(63歳女性)
▽最初は200万くらいから始まって電話で世間話をするうちにドンドン追加していきました。毎月金利の連絡は来ていましたし盆、正月はちょっとした贈り物ももらいました。5年くらいたったとき急に潰れたといいますか、『やっていけないからさようなら』の電話が来て音信不通になりました(69歳女性)
▽SNSで連絡があり、最初は数万円儲けさせて口座に入金があり信じて投資を続けて、引き出そうとすると、税金を支払えとか引き出しに手数料がかかるとか言われて現金を振り込むようになり、最後にお金が支払えなくなったところで口座を凍結して支払った現金は戻ってきません(70歳男性)

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【出典】
▽株の学校ドットコム