一人で運転しているときについ歌ってしまったり、パトカーとすれ違う瞬間に緊張したりした経験はありませんか。アクサ損害保険株式会社が実施した「47都道府県 ドライバー県民性調査2025」によると、回答者の54.7%が「一人でドライブしているときに歌ってしまう」と回答しました。
マイカーを月に1回以上運転する20歳から69歳の男女4700人を対象に、2025年9月にインターネットで調べました。
■ドライバーが経験する「あるある」トップ5
カーライフにおける様々な「あるある」については、「一人でドライブしているときに歌ってしまう」で54.7%。運転中に気分が高揚して、つい好きな歌を口ずさんでしまう人が多いようです。
次いで、「ドアを開けるときに静電気でバチッとなる」が52.5%、「パトカーとすれ違うときに緊張する」が49.1%、「強引に割り込まれてもサンキューハザードで怒りが鎮まる」が48.3%、そして「感応式信号機が青にならないと感知されているか不安になる」が47.4%でした。
■男女で異なる「あるある」の傾向
「あるある」を男女別に見ると、「買ったけれど使っていないカー用品がある」は男性35.0%で、女性と比べて10ポイント以上高い結果となりました。一方、「パトカーとすれ違うときに緊張する」は女性が58.3%と、男性の39.9%と比べて20ポイント近く高くなりました。
都道府県別では、「一人でドライブしているときに歌ってしまう」は岩手県が66.0%で1位。「ドアを開けるときに静電気でバチッとなる」では岩手県と茨城県がともに62.0%で1位、「パトカーとすれ違うときに緊張する」では徳島県が62.0%で1位という結果になりました。
そのほか、「強引に割り込まれてもサンキューハザードで怒りが鎮まる」は東京都が58.0%、「感応式信号機が青にならないと感知されているか不安になる」は福島県が67.0%、「同じ車に乗っている人には親近感を覚える」は愛知県が49.0%でそれぞれ1位となりました。「高級車を見るとどんな人が運転しているか見てしまう」では徳島県が48.0%で1位となっています。
■地域ごとの「運転あるある」
回答者が住む都道府県における「運転あるある」についての自由記述では、地域性を反映した回答がありました。北海道では「鹿やキツネの飛び出しに遭う」、青森県や島根県では「鹿の飛び出しに遭う」、兵庫県や山口県では「鹿やイノシシの飛び出しに遭う」、奈良県では「鹿が横断歩道を渡っている」など、動物に関する「あるある」が多く挙がりました。
宮城県では「信号のない横断歩道で止まらない」、栃木県や新潟県、富山県では「横断歩道に人がいても止まらない」、石川県や和歌山県、鳥取県、岡山県、香川県、宮崎県では「ウインカーを出すのが遅い」、三重県では「スピードを出す車が多い」、滋賀県では「湖岸道路は飛ばしがち」、広島県では「路面電車にぶつかりそうになる」、大分県では「狭い道で減速しない車がある」など、重大事故につながるリスクが高い「あるある」も見られました。
また、「茨城ダッシュ」(茨城県)や「山梨ルール」(山梨県)、「松本走り」(長野県)、「名古屋走り」(愛知県)、「伊予の早曲がり」(愛媛県)など、地名のついた独特な運転習慣も挙がっています。これらは地域の運転特性を示す言葉として定着しているようです。
■回答の分類から見えてきたもの
自由記述の回答を分類すると、「運転マナーに関するもの」が28.5%で最も多く、次いで「対動物に関するもの」が12.4%、「対歩行者・自転車等に関するもの」が11.6%、「その他(道路の特徴、交通状況等)」が9.7%となりました。
具体的には、運転マナーに関するものでは「ウインカーを出すのが遅い」「スピードを出す車が多い」「譲り合う気持ちのない人が多い」などが挙げられました。ドライバーのマナーの悪さが原因で事故につながりそうな「あるある」が多いことがわかります。
対動物に関するものでは「最近、熊によく遭遇する」「カラスなどの鳥類が道路から動かない」などのコメントがありました。全国各地で動物に遭遇するケースが少なくないことがうかがえます。
さらに、対歩行者・自転車等に関するものでは「横断歩道がないところで道路を渡ろうとする歩行者がいる」「観光客が道路の真ん中で写真撮影」などが挙げられました。歩行者や自転車等に対してヒヤリとするケースも多くあることがわかります。
【出典】アクサ損害保険株式会社
























