内科医が指摘する長時間飲酒のリスクとは ※画像はイメージです(maroke/stock.adobe.com)
内科医が指摘する長時間飲酒のリスクとは ※画像はイメージです(maroke/stock.adobe.com)

忘年会など、お酒を飲む機会が増えるこの季節。身体への影響を気にする人も多いのではないでしょうか。株式会社自然食研(大分県豊後高田市)が実施した「上司・同僚との飲み会における“二次会・三次会の参加意欲”」に関する調査によると、長時間の飲酒が予想される日やその翌日に実践していることは「水分を多めにとる」が最多となりました。では、長時間の飲酒に対して医療の専門家はどのようなリスクを認識しているのでしょうか。

調査は、週1回以上飲酒する20~60代の会社員526人、および内科医509人を対象として、2025年11月にインターネットで実施されました。

調査の結果、週1回以上飲酒する20~60代の会社員の75.5%が「直近の会社の飲み会で、一次会終了後に二次会・三次会に参加した」と回答しました。

また、普段の会社の飲み会でも「二次会・三次会に参加する」と答えた人も80.6%となり、多くの人が二次会・三次会に積極的に参加していることがわかりました。

「二次会・三次会に参加する理由」としては、「話し足りない/盛り上がっているから」(42.5%)、「上司・同僚との関係を維持したいから」(40.1%)、「お店やお酒を楽しみたいから」「流れでそのまま参加することが多いから」(いずれも31.6%)が上位に挙げられました。

一方、「参加しない理由」としては、「費用がかさむ」「一次会で十分に満足」(いずれも35.3%)のほか、「翌日の仕事に支障が出る」「時間がもったいない」(いずれも31.4%)といった意見が挙がり、会社の飲み会を“参加する必要がある行事”と捉えている人が多いことがうかがえます。

そこで、「長時間の飲酒が予想される日やその翌日に実践していること」を教えてもらったところ、「水分を多めにとる」(44.9%)』が最も多く、次いで「睡眠をしっかりとる」(35.0%)、「飲酒量をセーブする」(28.7%)が続きました。

では、長時間の飲酒に対して医療の専門家はどのようなリスクを認識しているのでしょうか。

内科医に対して、「長時間の飲酒のリスク」を聞いたところ、「肝臓への負担増加」(46.4%)、「二日酔いや頭痛などの体調不良」(45.2%)、「脱水症状の悪化」(41.1%)が上位を占めました。

また、「長時間飲酒をする際に、気をつけていること」については、「飲む量をセーブする」(43.6%)、「水分をこまめにとる」(38.5%)、「空腹で飲まないようにする」(32.0%)が上位に挙げられ、肝臓に負担をかけないために重要な行動と認識されていることがうかがえました。

さらに、「飲酒頻度が高い方が取り入れやすいと考える肝臓ケア方法」を尋ねたところ、「肝臓の健康維持をサポートする成分を含むサプリメントの摂取」(43.0%)、「食生活の見直し」(36.5%)、「こまめな水分補給」(36.0%)といった、日常生活に取り入れやすく継続しやすい方法が上位になりました。

なお、長時間飲酒をした日やその翌日に「肝臓の健康維持をサポートする成分を意識してとる」と答えた人は全体の80.4%で、「肝臓ケア製品を選ぶときに重視するポイント」については、「日常生活に取り入れやすいか」(44.0%)、「コストパフォーマンスがよいか」(38.2%)、「科学的根拠がある成分が含まれているか」(33.9%)が上位を占めました。