2026年3月8日未明、愛知県の航空自衛隊小牧基地から、1機の大型機が暗闇を切り裂いて飛び立ちました。防衛省・自衛隊の公式X(@ModJapan_jp)が伝えたそのニュースが関心を集めています。
「本日(8日)未明、KC-767空中給油・輸送機1機が小牧基地を出発し、同日中に無事モルディブに到着しました。現在、KC-767空中給油・輸送機1機は、万が一自衛隊による輸送が必要となった場合に迅速に対応できるよう、念のためモルディブで待機態勢を取っています。」
外務大臣からの依頼を受け、小泉防衛大臣の命令によって動いた「KC-767」。なぜ緊迫する邦人保護の任務に、この機体が選ばれたのでしょうか。
■KC-767は「人員輸送」にも対応可能!
「ボーイング767-200」の貨物機をベースとして開発されたKC-767。愛知県の小牧基地に所属する第404飛行隊で運用されています。
この機体の特徴は、機体後方の給油ブームなどの「空中給油システム」を装備していること。空中給油機としては世界初の「遠隔視認装置」を採用し、機体底部の5台のカメラを使い操縦席後部に位置する操作卓で給油口から伸びる約6mのパイプの位置を確認しながら戦闘機への給油が可能です。
KC-767のもう一つの顔が、優れた輸送能力。機内は「貨物輸送」と「人員輸送」の2種類の形態に転換可能で、最大積載量約30tの貨物が運べるだけでなく、旅客機に近いパレット式座席を設置すると「最大約200名」を運ぶことができるといいます。2023年10月には、パレスチナ情勢の悪化を受け、イスラエルから日本への避難を希望する人々を計83名輸送しました。
▽出典
・防衛省・自衛隊 公式X/KC-767空中給油・輸送機
・航空自衛隊 公式サイト/KC-767
・防衛省 情報検索サービス/第II部 わが国の防衛政策の基本と防衛力整備
・防衛省・自衛隊公式動画チャンネル【modchannel】/防衛大臣記者会見-令和5年10月20日(金) 11:14~11:29
























