思春期の頃、「もっと身長が伸びたら……」と悩んだ経験を持つ人は多いのではないでしょうか。そんな“身長”にまつわる実体験を描いた漫画『背が低くて大学病院に行かされた話』(作:コンテくん)がSNSで話題を集めています。
作者は16歳当時、身長156cmと周囲に比べてやや小柄でした。本人は特に気にしていなかったものの、童顔だったこともありクラスでは“かわいがられキャラ”のような存在になっていたのです。しかし、身長149cmの母親は、作者の背の低さを気にしていたようで、ある日「大学病院で検査してみない?」と提案します。
この提案に作者が「今のままで満足してるから別にいいよ~」と返すと、母親は「童顔チビは旬が短いの…だから常に他の可能性を探ることは大事なのよ」と説得します。その妙に説得力のある言葉に背中を押され、作者は検査を受けることを決意しました。
翌日、作者は大学病院の小児科へ。まずは身体測定がおこなわれ、そこでは予測身長の計算方法も教えてもらいます。続いて手のレントゲン検査を受けた結果、軟骨の隙間はすでに埋まっており、身長が伸びる余地はほとんどないことが判明するのでした。
さらに診察の最後、担当医師から「下半身、全部脱いでくれる?」と言われます。突然の言葉に戸惑う作者の横で、医師は数珠のように球が連なった器具を取り出しました。
これは睾丸の大きさを測るための医療器具で、そのサイズから成長の可能性を判断するのだといいます。そして診察の結果、担当医師から笑顔で「睾丸のサイズは成人並みだから、背はもう伸びないね」と告げ、検査は終わります。
その後、部活へ戻った作者は、病院へ行った事情を知っている先輩から「検査どうだった?」と質問されます。すると作者は「キンタマが成人並みに大きかったみたいです」とだけ説明しました。これによって先輩は「何の検査をしに行ってたんだっけ…?」と頭の中が疑問でいっぱいになるのでした。
読者からは「予測身長ドンピシャでした!」や「検査すると色々分かるんだな」など検査自体を初めて知ったという声が多く寄せられています。そんな同作について、作者のコンテくんに話を聞きました。
■さまざまな声をいただいて体験の共有の意義を感じました
-同作を描かれたきっかけを教えてください。
漫画を描き始めた2020年春頃に通っていた漫画学校の課題で1日1P漫画を描く課題があったんです。そのときに「エッセイ漫画は描きやすい」というアドバイスをいただいて、自分の人生で印象的に残っていたこのエピソードをなんとなく描きはじめたのがきっかけでしたね。
-当時、不安や抵抗を感じることはなかったのでしょうか。
僕の場合「まぁ病院の検査だからこんなもんか~」と特に不安や抵抗はなかったんですが(笑)、漫画を発表してから同じ検査を受けてる人がたくさんいて、不安や抵抗を感じていた方はいたみたいですね。感じ方は人それぞれだと思うんですが、不安を強く感じる方へのフォローは必要だなと思いました。
-同作を通して、読者に伝えたい思いがあれば教えてください。
特に伝えたい思いを考えずに、ただなんとなく自分のネタとなるエピソードを描いたつもりでしたが、「こんな検査があるとは知らなかった!」「娘も背が低いので有益な情報をありがとうございます!」などさまざまな声をいただいて体験の共有の意義を感じました。SNSで背の低い息子さんを持った親御さんの悩みが投稿されたときに、リプ欄で「コンテくんという作者さんは背が低くても明るくのびのびやってますよ!」と答えている方を最近は見かけるようになって漫画がバズった影響力を感じました。
(海川 まこと/漫画収集家)























