まさかの寝坊…一人暮らしでは誰も起こしてくれない ※画像はイメージです(Yamatatsu/stock.adobe.com)
まさかの寝坊…一人暮らしでは誰も起こしてくれない ※画像はイメージです(Yamatatsu/stock.adobe.com)

「ママどうしよう、30分だけ休憩しようと思ったら寝ちゃったよー!!!!」。ある朝、初めての一人暮らしをする大学生の娘さんから、半泣きの電話がかかってきました。少し休むはずが、うっかり寝過ごしてしまったといいます。

投稿したのは、3人のお子さんを育てる「やまさん」さん(@ikujidays)。娘さんはこの春に大学へ入学し、実家から飛行機で約2時間離れた街で新生活を始めました。サークルに入り、週3回のアルバイトもこなす毎日。これまで実家暮らしでアルバイト経験もなかったため、「やまさん」さんは「本当によく頑張っている」と見守ってきたそうです。

そんな娘さんからの突然のSOS。「やまさん」さんは内心、「いや、まずバイト先に電話して!」とツッコミを入れたくなったといいます。それでも、別の気持ちがこみ上げてきました。

「困ったときに、真っ先に母親の顔が浮かんだんだろうな」

離れて暮らしていても、自分を頼ってくれた--。そのことが、なによりもうれしかったそうです。「やまさん」さんは「とりあえず電話して謝れ。そして走れ」とアドバイス。娘さんは電話を切るとすぐにアルバイト先へ連絡し、猛ダッシュで職場へ向かったそうです。

この投稿には、同じように離れて暮らす子どもを持つ親から、「一番に頼ってもらえるって幸せ」「失敗しながら成長していくんだね」といった共感の声が数多く集まっています。

ほかにも、「半泣きでママに電話できる関係なのも、現実的に背中を押すママなのも良い」「『どうしよう』が一番信頼している相手に向かう」「大学生になると親に言わずに隠すこともできるのに、普段の親子関係が見えました」と、泣きながら頼ってきた娘さんと、それを受け止める「やまさん」さんの関係に、温かなまなざしが寄せられました。

さらに、「これから社会に出る娘さんにはほろ苦い良い経験になる」「言い訳せず、真摯に謝罪するのが一番聞いていて信頼される」「誰でも失敗はするけど、その後の行動で印象は変わると思う」といった、遅刻したときの振る舞いに注目する声も届いています。

なかには、雇用側からの視点も。「真面目に勤務している子がいきなり来ないと、倒れてないだろうかと心配が勝ります」「お母様のおっしゃられる通り、まずは店に連絡を入れていただければ1番ありがたい」と、「やまさん」さんのアドバイスに共感する声も見られました。

投稿はこれまでに489万回表示され、5万超のいいねを集めています。

■怒られる覚悟で向かった娘さんを待っていたのは… 

初めての遅刻に、怒られてしまったのか。それとも--。「やまさん」さんのもとに、勤務を終えた娘さんから再び電話がかかってきたときの第一声は、こうでした。

「大丈夫だったー!みんな優しかったー!」

聞けば、15分遅れで到着した娘さんを、職場の人たちは怒るどころか「初めての一人暮らしで疲れてるんだね」「よく急いで来た」といたわってくれたとのこと。さらに「自炊は大変だろうから」と、売れ残った商品をたくさん持たせてくれたそうです。

それを聞いた「やまさん」さんは「初めてのアルバイト先が、こんなに良い人たちに囲まれた環境で本当に良かった」としみじみ。「飛行機に乗って、菓子折りを持って挨拶に行きたいくらいです」と感謝していました。

今回のハプニングであらためて見えた、母娘の距離感。さぞかし仲良し親子なのかと思いきや、「娘が高校生のときは、まだ遅い反抗期だったので、そこまで仲良くはありませんでした」と話す「やまさん」さん。それが今は、毎日のように電話がかかってきて、夏休みの帰省も心待ちにしているといいます。

「18歳、そろそろ自立して欲しいけど、まだまだ親に甘えちゃうんだなーと思うと、困ったような、でもかわいいなぁ 」

(まいどなニュース特約・山岡 もと子)