子どものために計画したお出かけで、予想もしなかった反応に焦ってしまう経験は、多くの親御さんにあるでしょう。そんな子どもの予想外の反応について、漫画家の横山了一さんが描いた作品『息子のヒーローショーの思い出』が、多くの共感を集めています。
それは、作者が家族でヒーローショーを見に出かけた日のことです。電車がモチーフの戦隊ヒーローに夢中だった息子は「超たのしみ~!」と喜んでいます。作者も子どもの頃はヒーローショーが好きだったため、どこか懐かしい気持ちで会場へ向かいました。
そして開幕されたショーでは、作者の想像を遥かに超える大迫力でした。大音量の音響や、派手な映像演出に作者は圧倒されます。そのとき、ふと隣の席に座る息子を見ると、リアルな戦闘シーンと迫り来る敵の不気味さに圧倒され、ガクガクと全身を震わせていたのです。
もともと怖がりな息子には、ヒーローショーの演出は迫力がありすぎたようで、ついには「怖いから帰る…」と言い出してしまいます。作者はせっかく来たのだからと引き留めますが、ヒーローたちが容赦なく追い詰められる重苦しい時間が長く続いたことで、息子の恐怖心は限界を迎えました。
ショーが終わった後、最後のお楽しみである「ヒーローとの握手会」の時間がやってきます。息子は先ほどまでのショーの恐怖から立ち直ってはいないものの、握手会には参加しようと列に並びました。しかし、息子はすっかり放心状態で、あんなに大好きだったはずのヒーローが目の前に来ても一切目を合わせることなく、ものすごいスピードで手を添えるだけの“高速握手”をするのでした。
読者からは「うちの甥っ子も同じ状態になりました」「敵が観客席に来た時は、大人なのにちょっとビビりました」などさまざまな声があがっています。そんな同作について、作者の横山了一さんに詳しく話を聞きました。
■「あれは怖かったわ…」と息子がたまに思い出していた
ー息子さんはヒーローショーが始まるまで、どのような様子でしたか?
始まる前まではワクワクしていた記憶があります。もう十年以上前の話なので少し曖昧ですが…。
ー息子さんの異変を感じたのはどのあたりからでしたか?
中盤のヒーローが攻撃されるあたりからです。ああいったショーでのバトルはなかなか刺激的ですよね。
ーヒーローショーは思っていたよりも迫力があったとのことですが、どのような部分が横山さんの想像を超えていたのでしょうか?
パンチやキックがけっこうな迫力で繰り出されるので、大人から見ても臨場感がありました。そのぶん小さな子だと怖がってしまうケースもあるのかなと思います。
ーその後息子さんはヒーローショーについてどんな感想を話していましたか?
その後戦隊ものにあまりハマらなかったのもあって、ヒーローショーは1回きりだったのですが…当時は、「あれは怖かったわ…」と息子がたまに思い出していた記憶があります。
(海川 まこと/漫画収集家)























